レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/12/12
- 登録日時
- 2024/01/30 00:30
- 更新日時
- 2024/01/30 00:30
- 管理番号
- 台東区-10704
- 質問
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解決
①日本堤の名前の由来。
②隅田川対岸に墨田堤・荒川堤などあるが、遊水池がどの堤で作られていたか。
個人的な興味関心の範囲で知りたい。
- 回答
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①『角川日本地名大辞典』東京都のP.561「日本堤」の項に「山谷から聖天町にかけて別の堤があり、合わせて二本堤といい、日本堤と呼ばれるようになった」の記載。その他、『江戸浅草町名の研究』P.183に「名称由来は『増訂武江年表』の注記によると、①「日本六十余州の諸侯御手伝にて出来候故」、②「日数六十余日にて出来候故」の二説がある」と別の説も合わせて記載あり。
②『江戸東京学事典』P.104「荒川放水路」の項に「昭和5年(1930)に荒川放水路が開削(中略)それまでの江戸・東京には、日本堤、墨田堤が漏斗状に配置され、荒川あるいは利根川の洪水に対応(中略)稀有の大洪水をのぞけば、日本堤、墨田堤による治水方式が高い効果を発揮」の記載。この記載からは遊水池の存在よりも、日本堤・隅田堤の二つの土手で治水していたと考えられるものの、遊水池(貯水池)の記載は見つけられず。
参考に、国土交通省関東地方整備局HP 荒川下流河川事務所ホーム > 荒川の概要と歴史 > 荒川放水路の変遷 > 1.求められた荒川放水路に江戸市街地に洪水から守るために日本堤や隅田堤は築かれた(成立過程は不明)。掲載の日本堤・隅田堤の位置と効用( 資料:「迅速測図」より作成)に洪水時の遊水地帯(荒川区側)はあり。
なお、「迅速測図」は国土地理院HP 古地図コレクション>迅速測図原図(フランス式彩色図)に解説あり。
他、参考として、レファレンス共同データベース「日本堤が作られた時代(年)を知りたい」同「迅速測図とは何か知りたい。」がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- B12072371 角川日本地名大辞典 13 「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1978 291.033
- B12112397 江戸浅草町名の研究 小森隆吉/著 叢文社 1984.4 291.361 4-7947-0105-5
- B10288473 江戸東京学事典 小木新造/編 三省堂 2003.3 291.36 4-385-15388-4
- 荒川下流河川事務所 https://www.ktr.mlit.go.jp/arage/index.html 2023.12.12 (荒川下流河川事務所ホーム > 荒川の概要と歴史 > 荒川放水路の変遷 > 1.求められた荒川放水路)
- 古地図コレクション https://kochizu.gsi.go.jp/about 2023.12.12 (古地図コレクションホーム>迅速測図原図(フランス式彩色図))
- レファレンス共同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000054117 2023.12.12 (日本堤が作られた時代(年)を知りたい)
- レファレンス共同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000227808 2023.12.12 (迅速測図とは何か知りたい。)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000345598