レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月18日
- 登録日時
- 2023/11/22 17:50
- 更新日時
- 2023/11/24 16:54
- 管理番号
- 相橋-R5-30
- 質問
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解決
蛇のヤマカガシは、なぜ「赤楝蛇」と書くのか知りたい。
- 回答
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中国と日本では意味が異なる。中国ではヘビ科の爬虫類、(アカマダラ)を指し、樹皮が暗褐色の楝(センダン)に似ているため。
日本ではヘビ科の(ヤマカガシ)を指すが誤用。毒蛇で頸部に赤い模様があり、語源はヤマ(山)カガチ(酸漿)の訛りで、酸漿(ホオズキ)のように赤いことに由来する。(資料②『動物の漢字語源辞典』より)
- 回答プロセス
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調べものコーナー“語源”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
①『語源辞典 動物編』(自館請求記号:R812)
p254 「やまかがし 赤楝蛇」の項に、「語源:『大言海』で「[やまかがしはヤマカガチの転]か」との記載あり。
「楝」の文字についての記載なし。
調べものコーナー“漢字”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
②『動物の漢字語源辞典』(自館請求記号:R821)
p55-56 「赤楝蛇 [音]セキ-レン-ダ [訓]やまかがし」の項に、回答欄と同様の記載あり。
調べものコーナー“両生類・爬虫類”の書架を確認したところ、以下の資料が見つかった。
③『日本の両生爬虫類 決定版』(自館請求記号:R487)
p292 「ヤマカガシ」の項に、「漢字名:山楝蛇」と「赤」ではなく「山」を使用している。
以下、「ヤマカガシ」なし。
『大漢和辞典』(自館請求記号:R813.2)
『広漢和辞典』(自館請求記号:R813.2)
資料①以外の、調べものコーナー『語源辞典』
以下、「ヤマカガシ」の漢字表記なし。
資料③以外の、調べものコーナー『両生類・爬虫類図鑑』
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (821)
- 語源.意味[語義] (812)
- 参考資料
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加納喜光 著 , 加納, 喜光, 1940-. 動物の漢字語源辞典. 東京堂出版, 2007.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009164159-00 , ISBN 9784490107319 -
吉田金彦 編著 , 吉田, 金彦, 1923-. 語源辞典 動物編. 東京堂出版, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003015675-00 , ISBN 4490105746
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加納喜光 著 , 加納, 喜光, 1940-. 動物の漢字語源辞典. 東京堂出版, 2007.
- キーワード
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- ヤマカガシ
- 赤楝蛇
- 蛇
- 爬虫類
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000341367