レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/10/27
- 登録日時
- 2020/12/12 00:30
- 更新日時
- 2020/12/12 00:30
- 管理番号
- 6001046935
- 質問
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解決
手話による読み聞かせに向いている「三びきのこぶた」の絵本を紹介してほしい。
対象はこの物語を初めて聞く聴覚支援学校の小学1~2年生の児童。
- 回答
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絵からストーリーがイメージしやすいもの、文章が簡潔で手話で表現しやすい絵本をご紹介します。
一部の固有名詞や地名・擬音語・擬態語は省略しても伝わるものを選びました。
・『3びきのこぶた(ミキハウスの絵本)』(ジェイコブス/原作 二俣英五郎/絵 岸田衿子/訳 三起商行 1987)
絵がわかりやすい。こぶたとオオカミ以外の登場人物が多いが、文章は簡潔。
・『三びきの子ぶた:イギリス民話より(世界名作おはなし絵本)』([ジョゼフ・ジェイコブス/原作] 森山京/文 おぼまこと/絵 小学館 2006.12)
絵が大きく見やすいが、木や花などの背景が描かれている遠景構図が多く、ぶたは小さく描かれる。オオカミは迫力がある。
登場人物は多く、会話のやりとりも多いが、繰り返しの楽しさが味わえる。
・『さんびきのこぶた(みんなでよもう!世界の昔話7) 第3版』([ジェイコブス/原作] チャイルド本社 2009.10)
本のサイズは小さいが絵がはっきりしていて、見開きにつき1場面でストーリを追いやすい。
登場人物は多く、会話のやりとりも多いが、画面構成が登場人物にフォーカスされていてイメージをつかみやすい。
・『三びきのこぶた:イギリスの昔話』(ポール・ガルドン/え 晴海耕平/やく 童話館出版 1994.10)
本のサイズは小さいが絵がはっきりしていて、ストーリを追いやすい。オオカミの表情・動きが豊かで大きく描かれていて迫力もある。
登場人物は多く、会話のやりとりも多いが、繰り返しの楽しさがある。
<結末が通常のストーリーと違うもの>
・『3びきのこぶた:イギリス民話』(山田三郎/絵 岡信子/文 世界文化社 2011.12)
絵がわかりやすい。登場人物が少ない。
兄ぶた2匹はオオカミに食べられず、3匹が仲良く暮らす結末。オオカミも死なない。
家も3匹が同時に作り、3回あるオオカミとのかけひきエピソードも1つに絞るなど、繰り返しの楽しさは少ないが、文章がコンパクトにまとまっている。
[事例作成日:2020年10月27日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 10版)
- 参考資料
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- 3びきのこぶた ジェイコブス∥原作 三起商行 1987
- 三びきの子ぶた [ジョゼフ・ジェイコブス∥原作] 小学館 2006.12
- さんびきのこぶた 第3版 [ジェイコブス∥原作] チャイルド本社 2009.10
- 三びきの子ぶた [ジョゼフ・ジェイコブス∥原作] 小学館 2006.12
- 3びきのこぶた 山田/三郎∥絵 世界文化社 2011.12
- キーワード
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- 昔話(ムカシバナシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000290565