レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年04月23日
- 登録日時
- 2013/05/23 17:52
- 更新日時
- 2013/05/23 17:53
- 管理番号
- いわき総合-一般73
- 質問
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解決
明治時代頃、金沢市で流行していたという「貰い子」制度について、同時代の同市の歴史とあわせて調べたい。
- 回答
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明治時代頃に「貰い子」という制度は出てこない。「貰い子」とは、「他人の子をもらい、自分の子として育てること。また、その子。もらいっこ。」との意味から、明治時代はにおける養子縁組制度の事と思われます。また、明治時代頃は、金沢市に限らず、頻繁に養子縁組を行っております。なお、「貰い子」の制度と金沢市の歴史に関する記述については、金沢の詩人「室生犀星」が生後まもなく「貰い子」となり雨宝院で育てられており、明治維新後の金沢の町は、士族の没落と経済困窮の結果、多くの孤児や「貰い子」、身売りが横行していたとの記載がありました。
- 回答プロセス
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1 インターネットで「貰い子」「貰い子制度」について検索。「貰い子」の記述を確認。
2 明治時代の養子制度についての記述を自館のシステムより調査・確認。
・「家」(「日本の家族」改題 有賀喜左衛門著)
・「家族の法」(第2版 利谷信義著)
3 インターネットで「貰い子」「貰い子制度」「金沢市の歴史」について検索。 室生犀星の記述及び当時の時代背景等についての記述を確認。
・「サイエンス(科学)から眺める歴史散歩の話題」(2012.12)
4 現地図書館への確認。(金沢市玉川図書館)
資料については、得られなかったが、対応した職員より「室生犀星」が生後まもなく「貰い子」となり雨宝院で育てられたことを確認、金沢市での「貰い子」制度については確認できなかった。
- 事前調査事項
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「室生犀星は貰い子だったらしい」との話しあり。
- NDC
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- 民法.民事法 (324)
- 参考資料
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- 「家」(「日本の家族」改題 有賀喜左衛門著:出版 至文堂:出版年 1972:分類 362.1)
- 「家族の法」(第2版 利谷信義著:出版 有斐閣:出版年月 1996.12:分類 324.6) , ISBN 4-641-03859-7
- キーワード
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- 貰い子
- 養子
- 明治
- 金沢市
- 照会先
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- 金沢市玉川図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000131631