レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年7月16日
- 登録日時
- 2015/09/11 15:35
- 更新日時
- 2017/08/04 13:45
- 管理番号
- 相大-H27-028
- 質問
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解決
「相模原市民の歌」の歌詞に「柴湖の原の昔より~」とあるが絶滅危惧種である“柴胡”、“ミシマサイコ”について知りたい。
- 回答
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『植物レファレンス事典』
『日本の野生植物 草本 2』
『日本の絶滅危惧植物図譜』
『レッドデータブック 2014-8』
『日本の薬草 ポケット判』
『薬草の散歩道薬になる野の花・庭の花100種』
『野外植物民俗事苑』
『相模原市史 自然編』
『相模の植物記』
『原色日本植物図鑑 草本編 2』
『原色牧野植物大図鑑』
上記の資料を提供した。
- 回答プロセス
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レファレンス事典から探す。
『植物レファレンス事典』 日外アソシエーツ編集部/編 日外アソシエーツ 2004 【s25203837 R470.3】
から参考になる資料を探す。
p935 「ミシマサイコ」を検索すると「セリ科の多年草。別名ブプレリウム、バプローラム、ポプラリアン。高さは30~70cm」とあり、自館所蔵の下記資料を確認した。
『日本の野生植物 草本 2』 佐竹義輔/(他)編 平凡社 1984 【s05739073 R470.3】
p280 「ミシマサイコ」の項目あり。
「山野にはえる多年草。茎は単一で、高さ30-70cmあり、上部は枝をわける。葉は長披針形~線形、長さ4-15cm、幅0.5-15mmでやや硬い。8-10月頃黄花を開く。線包片や小総包片は細くて短い。果実は球形で熟すると褐色となり、油管は細い。本州~九州、朝鮮に分布する。和名のミシマは、昔、生薬の産出地として名の聞こえた静岡県三島地方により、サイコは中国名の柴胡をとったもので、この属の総称でもある。漢方では根が解熱に用いられ、マラリアを治す効能がある。」の記載、写真あり。
“絶滅危惧種”というキーワードで4分類の一般書、参考資料の棚を探す。
『日本の絶滅危惧植物図譜』 日本植物画倶楽部/著 大島秀章/著 アボック社 2004 【s29886363 472.1】
p148-149 「ミシマサイコ」の項目に記載、絵あり。
『レッドデータブック 2014-8』 環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室/編 ぎょうせい 2015 【s31616998 R462.1】
p462 「ミシマサイコ」の項目あり。
「形態と生育環境」「生育地の現状と判定理由」「都道府県別生育情報」等の記載あり。絶滅危惧Ⅱ類であり、100年後の絶滅確率が10%以上。福島・富山・奈良・宮崎・鹿児島では既に絶滅している(都道府県別生育情報)と分かった。
『日本の野生植物 草本 2』にある「生薬」という記載から“薬草”というキーワードで4分類の一般書、参考資料の棚を探す。
『日本の薬草 ポケット判』 伊澤一男/著 主婦の友社 2003 【s21265715 499.87】
p353 「ミシマサイコ」の項目あり。「特徴」「分布」「採取法薬用」の記載、写真あり。
『薬草の散歩道薬になる野の花・庭の花100種』 指田豊/著 日本放送出版協会 2001 【s21018692 499.87】
p90-91 「ミシマサイコ 漢方でなくてはならない草」の項目あり。
「生薬名」「特徴と見分け方」「薬用部位」「採取時期」「薬効と使い方」等の記載、絵あり。
4分類の一般書、参考資料の棚を探した結果以下の資料も見つかった。
『野外植物民俗事苑』 長沢武/著 ほおずき書籍 2012 【s25303686 R470】
p362 「ミシマサイコ」にて、「名前の由来と方言」「生態特性」「民俗事項」の記載あり。
相模原市民の歌にあるということで郷土資料の棚を探す。
『相模原市史 自然編』 相模原市総務局総務課市史編さん室/編 相模原市総務局総務課市史編さん室 2009 【s26620591 K1-21】
p432 「19 柴胡が原のサイコは、今」というコラムにて記載、写真あり。
『相模の植物記』 桐生亮/著 相模時事新聞社出版局 1982 【s21978853 K1-47】
p136-137 「ミシマサイコ」にて記載、写真あり。「天保三年(一八三一)九月、渡辺崋山が相模原を通りその遊相日記に 鶴間原に出づ、この原、縦十三里、横一里、柴胡多し、よって柴胡の原ともよぶ・・・・・・ と記した。このころの相模原の草原は県下で有名なサイコの産地であった。」
レファレンス協同データベースでキーワード“ミシマサイコ”で検索をする。
当館で過去に類似事例として受けた内容がヒットした。
相模原市立相模大野図書館の事例(管理番号:相大-H24-040)https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&lsmp=1&kwup=%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B3&kwbt=%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B3&mcmd=25&mcup=25&mcbt=25&st=score&asc=desc&oldmc=25&oldst=score&oldasc=desc&id=1000114657(2016.01.13最終確認)の回答にある資料で未提供だった資料を提供した。
『原色日本植物図鑑 草本編 2』 北村四郎/著 村田源/著 保育社 1987 【s05738273 R470.3】
p8-9 「ミシマサイコ」「ハクサンサイコ」の項あり。(カラーイラストあり)
『原色牧野植物大図鑑』 牧野富太郎/著 北隆館 1986 【s25302761 R470】
p379 「ミシマサイコ」
p380 「ハクサンサイコ」の記載あり(カラーイラストあり)。
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 薬学 (499 9版)
- 参考資料
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- 『植物レファレンス事典』 日外アソシエーツ編集部/編 日外アソシエーツ 2004
- 『日本の野生植物 草本 2』 佐竹義輔/(他)編 平凡社 1984
- 『日本の絶滅危惧植物図譜』 日本植物画倶楽部/著 大島秀章/著 アボック社 2004
- 『レッドデータブック 2014-8』 環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室/編 ぎょうせい 2015
- 『日本の薬草 ポケット判』 伊澤一男/著 主婦の友社 2003
- 『薬草の散歩道薬になる野の花・庭の花100種』 指田豊/著 日本放送出版協会 2001
- 『野外植物民俗事苑』 長沢武/著 ほおずき書籍 2012
- 『相模原市史 自然編』 相模原市総務局総務課市史編さん室/編 相模原市総務局総務課市史編さん室 2009
- 『相模の植物記』 桐生亮/著 相模時事新聞社出版局 1982
- 『原色日本植物図鑑 草本編 2』 北村四郎/著 村田源/著 保育社 1987
- 『原色牧野植物大図鑑』 牧野富太郎/著 北隆館 1986
- キーワード
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- 柴胡
- 相模原
- サイコ
- ミシマサイコ
- 三島柴胡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000179678