レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20211025
- 登録日時
- 2023/11/02 00:30
- 更新日時
- 2023/11/02 18:38
- 管理番号
- 中央-2023-04
- 質問
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解決
1954年に公開されたディズニー映画「海底2万マイル」の、制作時の様子やエピソード等について書かれた資料はないか。
- 回答
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都立図書館蔵書検索及び末尾に記載のデータベース類を以下の件名(資料の主題を表すもの)やキーワードで検索し、ヒットした資料を確認した。
・件名:<ウォルト ディズニー カンパニー><Walt Disney Company><Walt Disney Productions><Disney, Walt>
・キーワード:<ディズニー><Disney><映画><海底2万マイル><海底二万マイル><海底2万哩><海底二万哩><leagues under the sea>
また、出演していた俳優や監督の自伝類を確認した。
たとえば、以下の資料に、映画「海底2万マイル」に関する記述がある。
なお、資料1~5、7~11、13、参考資料1~2は都立中央図書館所蔵資料、資料6、12は都立多摩図書館所蔵資料である。
【図書】
資料1 『The Disney BOOK 誕生から未来までディズニーのすべて』
p.124-125「ライブアクション映画 冒険の海」
映画あらすじの他に、54人の撮影クルーが8週間かけて撮影した等の記述がある。
資料2 『Disney A to Z オフィシャル百科事典』
p.472-473「20,000 Leagues Under the Sea 海底2万マイル(映画)」
映画あらすじとキャストの他に、巨大なイカとの戦闘シーンを撮影した際のエピソードについて記述がある。
資料3 『ディズニーを支えた技術』
p.151-175「第四章 怪物のような映像:ディズニー、SF、シネマスコープ」
p.153-175に、映画「海底2万マイル」に関する記述があり、1950年代当時の時代背景や撮影時のエピソード等に触れている。
資料4 『ディズニークロニクル1901-2001』
p.85-87「1950 TO 1974 1954」
「ウォルトが司会をつとめたテレビ番組『海底大作戦』では、海底探検の歴史を紹介した後、視聴者を映画の舞台裏へといざない、新たに開発された水中撮影技術を披露するなど『海底二万哩』の製作風景を公開した。」(p.86-87)とある。
この「海底大作戦」については資料5にも記載がある。
資料5 『ディズニーの宝石箱』
p.42-43「テレビにおけるディズニー」
p.43に「『海底二万哩』の撮影の裏側に焦点を当てた『海底大作戦(Operation Undersea)』(後略)」とある。
「Operation Undersea」について、以下の資料2、6、7に記載がある。
資料2 『Disney A to Z オフィシャル百科事典』(再掲)
p.348「Operation Undersea 海底の秘密(テレビ)」に、番組内容等が簡単にまとまっている。
資料6 雑誌『キネマ旬報』133号通巻948号(1955年12月上旬)
p.97「外国映画紹介 海底の秘密 ウオルト・ディズニー映画 Operation Undersea」
映画の扱いになっているが、「Operation Undersea」の内容について簡単にまとまっている。
資料7 『Television brandcasting : the return of the content-promotion hybrid』
p.191-244「4 Disney Studios' Brand Management on TV and Blu-Ray/DVD」
「Operation Undersea」に言及している箇所があり、例えばp.204-205に「Opetation Undersea」の場面写真が掲載されている。
資料8 『魔法の仕掛人ウォルト・ディズニー』
p.232-240「ウォルトの夢の大国」
p.237-238にかけて、400万ドル以上の費用をかけて映画を制作したことや、大イカの攻撃シーンをウォルト・ディズニーが気に入らず、撮り直すことになった等のエピソードについて記述がある。
また、p.239に該当シーンの白黒写真も掲載されている。
資料9 『カーク・ダグラス自伝 上巻 くず屋の息子』
映画「海底2万マイル」ネッド・ランド役の俳優の自伝。
p.310-319「19 本国」
p.310-311にかけて、ネッド・ランドの登場シーン変更についてウォルトに相談したエピソード等について記述がある。
資料10 『マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者』
映画「海底2万マイル」の監督の著書。
p.145-156「22 私とディズニー、そして父」
p.151-155にかけて、ウォルト・ディズニーから直接監督のオファーを受けた際のエピソードについて記述がある。
資料11 『B級ノワール論 ハリウッド転換期の巨匠たち』
p.217-293「第三章 B級ノワールにおける現代性 視覚的原理主義者リチャード・フライシャー」
p.236-239「『海底二万哩』でA級に浮上」に、映画「海底2万マイル」における撮影時のエピソード等について記述がある。
【雑誌・新聞】
資料12 雑誌『映画技術』55号(1955年12月)
p.15-17「外国映画技術研究 紹介と検討 海底二万哩」
p.18-20「資料 至難な撮影を顧みて」(撮影監督 フランツ・プレイナー)
p.21-22, 46「資料 ハリウッド最大の海底冒険」(海底撮影カメラマン ティル・ギャバニ)
「海底2万マイル」の映画技術を紹介しており、写真が豊富に掲載されている。
「資料」では、実際に参加した撮影監督や海底撮影カメラマンにより、撮影現場の様子が書かれている。
資料13 雑誌『映画芸術』4巻1号通巻99号 (1956年1月)
p.62-67「ウォルト・ディズニーの映画芸術活動」
p.66-67に「☆劇映画」の項がある。
「海底2万マイル」の解説書の中で、ウォルト・ディズニーが「自分が少年時代に原作を読んで受けた興奮と感銘をそのまま世の青少年諸君に伝えたくて、この映画を作つた」(p.66)と語った、という旨の記述がある。
参考資料1 雑誌『映画芸術』4巻2号通巻100号(1956年2月)
p.74-102に、映画「海底2万マイル」のシナリオが掲載されている。
p.77には、スタッフ・キャストの一覧がある。
参考資料2 雑誌『アサヒカメラ』43巻5号通巻300号(1958年5月)
p.45に、ピーター・スタックポールによる、映画「海底2万マイル」撮影時の白黒写真(1954年)が1枚掲載されている。
情報1 契約データベース「Nexis」(LexisNexis)
当館で契約しているデータベース「Nexis」の「News」では、世界の主要新聞や雑誌等の記事を検索できる。
「Advanced Search」を使いキーワード<"leagues under the sea"><movie><disney>や、その他関係者の名前等を組み合わせて検索した。
例えば、特殊効果を担当した<"Peter Ellenshaw">を組み合わせて検索すると、以下のような雑誌記事がヒットする。
情報2 『Hollywood Reporter』vol.378 no.39(2003年5月22日)
「20,000 Leagues(DVD)」(Abel,Glenn)
「海底2万マイル」におけるイカとの戦闘シーン等について記載がある。
【その他、確認したが記載を見出せなかった資料の一部】
『Disney夢と魔法の100年』ラッセル・シュローダー/[編] 渡辺 有希/訳 世界文化社 2002.12(D/778.0/5087/2002 5005806180)
雑誌『週刊読売』39巻6号通巻1632号(1980年2月3日)(5010651551)
雑誌『キネマ旬報』134号通巻949号(1955年12月下旬)キネマ旬報社(5014926203)※都立多摩図書館所蔵
雑誌『キネマ旬報』137号通巻952号(1956年1月下旬)キネマ旬報社(5014926517)※都立多摩図書館所蔵
【調査に使用したデータベース類】(都立図書館が契約するデータベースには*を付す。)
・国立国会図書館オンライン(国立国会図書館)https://ndlonline.ndl.go.jp/
・国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館)https://dl.ndl.go.jp/
・CiNii Research(国立情報学研究所)https://cir.nii.ac.jp/
・Google Books(Google)https://books.google.co.jp/
・雑誌記事索引集成データベース ざっさくプラス(皓星社)*
・MagazinePlus(マガジンプラス)(日外アソシエーツ)*
・Web OYA-bunko 公立図書館版(大宅壮一文庫)*
・Nexis(LexisNexis)*
以上、インターネット情報の最終検索日及び最終アクセス日は2023年8月28日。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 映画 (778 10版)
- 参考資料
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- 【資料1】The Disney BOOK 誕生から未来までディズニーのすべて / ジム・ファニング/著 小宮山 みのり/訳 / 講談社 / 2016.6 <D/778.0/5578/2016> , ISBN 978-4-06-219957-5 (p.124-125)
- 【資料2】Disney A to Z オフィシャル百科事典 / デイヴ・スミス/著 山本 美香/[ほか]訳 / ぴあ / 2008.3 <R/778.0/5255/2008> , ISBN 978-4-8356-1691-9 (p.348、472-473)
- 【資料3】ディズニーを支えた技術 / J.P.テロッテ/著 堀 千恵子/訳 / 日経BP社 / 2009.9 <778.0/5320/2009> , ISBN 978-4-8222-4769-0 (p.151-175)
- 【資料4】ディズニークロニクル1901-2001 / デイヴ・スミス, スティーヴン・クラーク/著 唐沢 則幸/訳 / 講談社 / 2001.6 <D/778.0/5055/2001> (p.85-87)
- 【資料5】ディズニーの宝石箱 / ロバート・タイマン/著 田辺 千幸/訳 / アーティストハウスパブリッシャーズ / 2003.12 <D/778.0/5126/2003> (p.43)
- 【資料6】雑誌:キネマ旬報 133号通巻948号(1955年12月上旬) / キネマ旬報社 (p.97)
- 【資料7】Television brandcasting : the return of the content-promotion hybrid / Jennifer Gillan / Routledge / 2015 <F/699.2/G47/T> , ISBN 9780415841221 (p.191-244)
- 【資料8】魔法の仕掛人ウォルト・ディズニー(生き方の研究) / グリーン夫妻/著 山口 和代/訳 / ほるぷ出版 / 1994.5 <7787/3011/94> (p.232-240)
- 【資料9】カーク・ダグラス自伝 上巻 くず屋の息子 / カーク・ダグラス/著 金丸 美南子/訳 / 早川書房 / 1989.10 <7782/3114/1> (p.310-319)
- 【資料10】マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者 / リチャード・フライシャー/著 田栗 美奈子/訳 / 作品社 / 2009.11 <778.7/5238/2009> , ISBN 978-4-86182-257-5 (p.145-156)
- 【資料11】B級ノワール論 ハリウッド転換期の巨匠たち / 吉田 広明/著 / 作品社 / 2008.10 <778.2/6013/2008> , ISBN 978-4-86182-211-7 (p.236-239)
- 【資料12】雑誌:映画技術 55号(1955年12月)/ 日本映画技術協会 (p.15-17ほか)
- 【資料13】雑誌:映画芸術 4巻1号通巻99号(1956年1月) / 共立通信社出版部 (p.62-67)
- 【参考資料1】雑誌:映画芸術 4巻2号通巻100号(1956年2月) / 共立通信社出版部 (p.74-102)
- 【参考資料2】雑誌:アサヒカメラ 43巻5号通巻300号(1958年5月) / 朝日新聞出版 (p.45)
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- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000340437