レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/10/10
- 登録日時
- 2022/12/14 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M22101012236758
- 質問
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①『村のなりわい』に上房梨のことが出ている。
植物研究家の吉野善介が大正8年(1919)に採集し、京都大学・小泉博士により新種として発表されたとあるが、他に資料はあるか。
- 回答
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②『日本植物名彙』(三省堂)、③『日本植物名彙』(恒星社厚生閣)の「ナシ科」にそれぞれ名前のみある。
④『樹木大図説 2』に「じゃぅばぅなし」として、「喬木。果は球形,径30mm,黄色,本州中部産。」とある。
⑤『植物別名辞典』には、「ナシ(梨)の別名」として掲載がある。
⑥『原色日本植物図鑑 木本編2』には、「ナシ」の説明の中に「ジョウボウナシ(小泉 1919)」と名前のみある。
⑦『増補版 高梁市史 上巻』には、吉野善介の功績として野生ナシの発見や吉野の学名が付いた植物の紹介でジョウボウナシも出ている。
⑧『備中植物誌』には「ジャウバウナシ」として数行の解説、初出雑誌、標本写真の紹介がある。
⑨「東亜植物考察」(原題:Contributiones ad Floram Asiae Orientalis)を確認すると、初出論文であるとわかる。ただし、本文はラテン語である。
⑩『岡山県大百科事典 下 た?ん』の「ナシ」の項に、京都帝国大学・小泉源一への協力で、吉野善介がジョウボウナシ、キビナツナシなど6種類を提供し新種として発表されたこと、現在ではキビナツナシ以外の原樹は伐採されて研究の手がかりがなくなったことなどの説明がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 参考資料
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①旧上竹荘村誌編纂委員会『村のなりわい』賀陽町(上房郡) 旧上竹荘村誌編纂委員会,1956,180p.参照はp.16.
②本田正次『日本植物名彙』 三省堂,1939,201p.参照はp.146.
③本田正次『日本植物名彙』 恒星社厚生閣,1963,372p.参照はp.125.
④上原敬二『樹木大図説 2』 有明書房,1959,1203p.参照はp.210.
⑤日外アソシエーツ株式会社『植物別名辞典』 日外アソシエーツ,2016,604p.参照はp.266.
⑥北村四郎『原色日本植物図鑑 木本編2』 保育社,1979,545p.参照はp.45-46.
⑦高梁市史(増補版)編纂委員会『増補版 高梁市史 上巻』高梁市 高梁市,2004,811p.参照はp.74-77.
⑧吉野善介『備中植物誌』高梁町(上房郡) 吉野薬店,1929,67p.参照はp.29,図16.
⑨小泉源一「東亜植物考察」(原題:Contributiones ad Floram Asiae Orientalis)『植物学雑誌』第33巻396号,東京植物学会,1919.12,参照はp.217-223.
⑩岡山県大百科事典編集委員会『岡山県大百科事典 下 た?ん』岡山 山陽新聞社,1980,1493p.参照はp.356.
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①旧上竹荘村誌編纂委員会『村のなりわい』賀陽町(上房郡) 旧上竹荘村誌編纂委員会,1956,180p.参照はp.16.
- キーワード
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- 吉野善介
- 小泉源一
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022101012223236758
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000325671