レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/09/15
- 登録日時
- 2020/09/28 00:30
- 更新日時
- 2020/10/06 10:12
- 管理番号
- R1001624
- 質問
-
解決
「秋の七草」の出典が知りたい。
また、七草がどんな植物なのか見たい。
- 回答
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「秋の七草」の出典は万葉集に収録されている山上憶良の歌二首から。
万葉集と、七草の写真が掲載されている以下の資料を提供。
・『雑草の呼び名事典』亀田龍吉/写真・文 世界文化社 2012.2
・『新日本古典文学大系 2』(萬葉集二)佐竹昭広/[ほか]編集委員 岩波書店 2000.11
- 回答プロセス
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1.自館のOPACで「秋の七草」を検索
→4番の資料が複数ヒットしたので、4番の棚へ行き、中を確認。
・『雑草の呼び名事典』亀田龍吉/写真・文 世界文化社 2012.2
七草の写真と《萩の花尾花葛花なでしこが花をみなえしまた藤袴朝顔が花[万葉集・山上憶良]》という歌が紹介・・・p106~107
七草の《朝顔》はキキョウ、ムクゲ、アサガオと諸説あるが、キキョウとする説が有力」という記述と共にキキョウの写真あり
・『秋の七草』 有岡利幸/著 法政大学出版局 2008.10
P5
「秋の七草は、『万葉集』巻八の秋雑歌に収められている山上憶良の歌二首からはじまる。」と記述あり。
白黒の写真や図版が掲載されている。
2.自館のOPACで「万葉集」を検索
→・『新日本古典文学大系 2』(萬葉集二)の中に〔山上臣憶良詠秋野花歌二首〕とあり、下記の二首が記載・・・p271~272
≪秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七種の花≫
≪萩の花尾花葛花なでしこが花をみなへしまた藤袴朝顔が花≫
質問者に内容を確認してもらい、『雑草の呼び名事典』『新日本古典文学大系 2』を提供して調査終了
【補足】
秋の七草の「朝顔」について
・『花と草木の歳時記』甘糟幸子/著 CCCメディアハウス 2017.3
P148
「朝がほはキキョウかヒルガオかと論争されていたが、今ではどうやらキキョウとするのが定説のようである。」
・『秋の七草』 有岡利幸/著 法政大学出版局 2008.10
P251
「秋の野の七草の『朝貌の花』は、わが国に自生し、夏の終わりから初秋にかけて咲くキキョウのことだとされている。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470)
- 一般植物学 (471)
- 参考資料
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- 雑草の呼び名事典 亀田龍吉/写真・文 世界文化社 2012.2 470 , ISBN 978-4-418-12400-8
- 新日本古典文学大系 2 佐竹昭広/[ほか]編集委員 岩波書店 2000.11 918 , ISBN 4-00-240002-6
- 花と草木の歳時記 甘糟幸子/著 CCCメディアハウス 2017.3 470.4 , ISBN 978-4-484-17209-5
- 秋の七草 有岡利幸/著 法政大学出版局 2008.10 471.9 , ISBN 978-4-588-21451-6
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000287512