レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/06/23
- 登録日時
- 2023/07/25 00:30
- 更新日時
- 2023/07/25 00:30
- 管理番号
- 台東区-10656
- 質問
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解決
いつもお世話になっております。調べごとについて関連している資料(WEB上でも構いません)があれば、ご紹介いただければと思います。会話中にどうしても嘘をついてしまう傾向がある人を虚言癖というそうですが、この症状を改善するには「メタ認知能力」を鍛えるとよいというサイトをWEBにてみました。これについて、①虚言癖について、どうして噓をついてしまうのかがわかる資料(多少専門的でも構いません)②メタ認知能力を高めるトレーニングについて記載がある資料・調べ方の以上2点がわかるようなものを探しています。お手数ですがよろしくお願いいたします。
- 回答
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①について
「虚言癖」に限定しているわけではありませんが、なぜ嘘をつくのかを考えるに際して参考になりそうな資料を数点お知らせします。いずれも多角的に「嘘」を考察したものです。1)~4)は当館所蔵の資料です。5)6)はネット上でフリーで閲覧できるものです。
1)村井潤一郎 編著『嘘の心理学』(ナカニシヤ出版 2013)資料番号:114597263。第6章「嘘とパーソナリティ」、第10章「嘘と精神分析」が参考になるかもしれません。引用文献もあります。
2)阿部修士『あなたはこうしてウソをつく』(岩波書店 2021)資料番号:115167322。第3章「どういう場合にウソをつくのか?」、第4章「どういう人がウソをつくのか?」が参考になりそうです。この本の文献リストは岩波書店のHPからダウンロードできます。https://www.iwanami.co.jp/book/b553695.html
3)チャールズ・V・フォード『うそつき うそと自己欺まんの心理学』(草思社 2002)資料番号:112958590
4)ポール・エクマン『子どもはなぜ嘘をつくのか』(河出書房新社 2009)
資料番号:114246200。第2章「なぜ、ある子どもは他の子どもよりも頻繁に嘘をつくのか」など。
5)日本心理学会の機関紙『心理学ワールド』71号がウソ特集で、PDFをダウンロードすることができます(https://psych.or.jp/publication/world071/)。質問内容に答えるものではないかもしれませんが、一応お知らせしておきます。
6)渋谷園枝、渋谷昌三「嘘の発生とその展開」(『山梨医大紀要』第13巻 1996)
。Ciniiで検索して、本文までたどることができます。山梨大学学術リポジトリで公開されているものです。これも虚言癖というわけでもないのですが、嘘をつく要因が考察されています。
https://yamanashi.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=772&item_no=1&page_id=30&block_id=67
②について
関連本は多く出版されているようですが、台東区で所蔵している図書は
三宮真智子著『誤解の心理学』コミュニケーションのメタ認知(ナカニシヤ出版2017)
資料番号:114821705 1冊しか確認できませんでした。
東京都立図書館のホームページに「統合検索」というサイトがございます。
東京都立図書館はじめ、各自治体図書館、論文検索サイト等の所蔵確認ができます。タイトルしか確認できませんが、ご参照ください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- B11298805 噓の心理学 村井潤一郎/編著 ナカニシヤ出版 2013.10 141.6 978-4-7795-0766-3
- B11980728 あなたはこうしてウソをつく 阿部修士/著 岩波書店 2021.1 141.6 978-4-00-029700-4
- B10206303 うそつき チャールズ・V.フォード/著 草思社 2002.4 141.6 4-7942-1134-1
- B10896806 子どもはなぜ噓をつくのか ポール・エクマン/著 河出書房新社 2009.7 371.45 978-4-309-24486-0
- B11640649 誤解の心理学 三宮真智子/著 ナカニシヤ出版 2017.2 141.51 978-4-7795-1131-8
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336248