レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/08/01
- 登録日時
- 2023/04/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:33
- 管理番号
- M09072615576560
- 質問
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「クマ祭り」、「クマ送り」、あるいは「イヨマンテ」などと呼ばれるクマを巡る儀礼について知りたい。
- 回答
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①『クマ祭り』は、北海道、サハリン、アムール川下流域に分布してきた「クマ祭り」(「クマ送り」あるいはアイヌ語で「イヨマンテ」、「イオマンテ」と呼ばれる)の研究の現状と課題を明らかにしている。
②『アイヌのクマ送りの世界』は、アイヌのクマ送りを民族誌と考古学の両面から検証している。
③『イオマンテの考古学』は考古学の観点から、クマ送りを含む「送り場」や「送り儀礼」を対象に分析している。
④『クマ祭りの起源』は、ユーラシア北部および北米諸民族の間に広く認められるクマ祭りとよばれる動物儀礼の起源を解説している。
⑤『サハリン・アイヌの熊祭』には、1909年に『Globus』に発表されたポーランド人ブロニシワフ・ピウスツキの論文「サハリン・アイヌの熊祭」の翻訳が収録されている。
⑥『アイヌの熊祭り』は、これまでの熊祭りに関する資料を検証し直し地域的差異と時代的変異を分析している。
⑦『アイヌ民族と羆』は、著者の専門とする羆の生物学的な観点から、アイヌ民族と羆の関係をまとめており、第1編に熊送り儀礼に関する記述記述がある。
⑧『映し出されたアイヌ文化』は、北海道に住みアイヌ文化を研究した英国人医師マンローが撮影したイヨマンテの映像を詳しく紹介している。
⑨「オホーツク「クマ祀り」の世界」(『北の異界 古代オホーツクと氷民文化 東京大学コレクション』に所収)は、オホーツク文化における「クマ祀り」のうち、「仔グマ飼育型クマ送り」を説明している。
⑩『日本の姿 第3集』には、第7巻として「イヨマンテ 熊おくり -北海道平取町二風谷-」が収録されており、映像でその様子を見ることができる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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①池田貴夫『クマ祭り』第一書房,2009,326p.
②木村英明,本田優子編『アイヌのクマ送りの世界』同成社,2007,235p.
③宇田川洋『イオマンテの考古学』 東京大学出版会,1989,124p.
④天野哲也『クマ祭りの起源』雄山閣,2003,174p.
⑤和田完 編著『サハリン・アイヌの熊祭』第一書房,1999,208p.
⑥煎本孝『アイヌの熊祭り』 雄山閣,2010,277p.
⑦門崎允昭『アイヌ民族と羆』札幌 北海道出版企画センター,2016,274p.
⑧国立歴史民俗博物館 監修,内田順子 編『映し出されたアイヌ文化』吉川弘文館,2020,152p. 参照はp.1-72.
⑨宇田川洋「オホーツク「クマ祀り」の世界」『北の異界』東京大学総合研究博物館,2002,p.106-120.
⑩民族文化映像研究所/企画・制作『日本の姿 第3集』 アイ・ヴィー・シー.
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①池田貴夫『クマ祭り』第一書房,2009,326p.
- キーワード
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- イヨマンテ
- クマ祭り
- クマ送り
- アイヌ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2009072615533176560
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000331449