レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/01/18
- 登録日時
- 2024/03/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/01 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230175
- 質問
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解決
ジョン・ボウルビィの愛着理論が元で、三歳児神話が発表がされたものの、その後批判を受けたり研究が進んで、母親が育てることが重要なのでなく愛着対象となる保育者が固定されていること(または数人以下)が重要だとわかったそうですが、ボウルビィ自身の著書でそれを認めたことがわかる資料はありますか。
また、三歳児神話は否定され、子どもの愛着対象は母親のみでなく保育者が固定されていれば良いと今は言われていますが、その研究内容に関する資料はありますか。
- 回答
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下記のとおり回答しました。※【 】内は当館請求記号です。
1 ボウルビィの著書
当館で所蔵しているボウルビィの著書は下記のとおりです。全編にわたり母子関係について論じていますが、特に愛着理論に関係すると思われる部分は下記のとおりです。
資料1 ボウルビィ [著] ; 庄司 順一[ほか] 訳『母と子のアタッチメント : 心の安全基地』医歯薬出版, 1993年【376.11/1993.5】
pp.30-37「第2章 アタッチメント理論の起源」-「理論的考察」-「子どもの母親への結びつき」の項
資料2 J.ボウルビィ [著]『母子関係の理論』1 : 愛着行動, 岩崎学術出版社, 1982年【143/ホ1/1】
pp.215-252「第3部 愛着行動」-「第11章 母親に対する子どもの結びつき : 愛着行動」の項
pp.253-279「第3部 愛着行動」-「第12章 愛着行動の性質と機能」の項
pp.280-310「第3部 愛着行動」-「第13章 愛着行動に対する制御システム的考察」の項
2 保育者の固定に関する研究が書かれている資料
資料3 マーガレット・ハリス, ガート・ウェスターマン 著『発達心理学ガイドブック : 子どもの発達理解のために』明石書店, 2019年【143/ハマ2019.3】
pp.162-171「第6章 乳児期における社会的、情動的発達」-「6.4 愛着の発達」の項
資料4 太田信夫 監修『シリーズ心理学と仕事』5 : 発達心理学, 北大路書房, 2017年【140.8/シリ2017.3/5】
pp.34-38「第2章 胎児・乳児の心理学」-「4節 乳児期の愛着」の項
資料5 無藤隆, 岡本祐子 編『よくわかる発達心理学』第2版. (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ), ミネルヴァ書房, 2009年【143/ヨク2009.1】
pp.24-25「2 乳児期」-「2 大事に育てたい親子の愛情」-「2 愛着の形成」の項、「3 安全基地としての親」の項
資料6 マイケル・ルイス, 高橋惠子 編『愛着からソーシャル・ネットワークへ : 発達心理学の新展開』新曜社, 2007年【143/アイ2007.5】
pp.74-80「提案論文3 人間関係の生涯発達理論-愛情の関係モデル」-「人間関係についての代表的な二つの理論-愛着理論とソーシャル・ネットワーク理論」の項
資料7 柴田芳枝 著『看護のなかの母性観 : 三歳児神話偏重を検討する』MBC21横浜支局・まつ出版, 1999年【492.95/1999.Y】
pp.23-33「第1章 母性のとらえかた」-「第1節 母性のとらえかた」-「4 母性本能・三歳児神話への反論」の項、「5 考察」の項
3 愛着理論に関する近年の資料
参考までに、愛着理論を研究している近年の資料について御紹介します。
資料8 田中友香理 著『発達科学から読み解く親と子の心 : 身体・脳・環境から探る親子の関わり』ミネルヴァ書房, 2020年【143/タユ2020.5】
pp.158-163「第4章 身体を通して育ち合う親子の脳と心」-「7身体接触とアタッチメント」の項
資料9 遠藤利彦 著『赤ちゃんの発達とアタッチメント : 乳児保育で大切にしたいこと』ひとなる書房, 2017年【376.11/2017.8】
pp.59-78「第2章 発達のゆりかごとなる「アタッチメント(愛着)」-「1 アタッチメント(Attachment)とは何か」の項、「2 アタッチメントが意味すること」の項、「3 「アタッチメント」という考え方が生まれた背景」の項、「4 安心感の輪(Circle of Security)が描く子どもの育ち」の項
資料10 小野善郎 著『思春期の子どもと親の関係性 : 愛着が導く子育てのゴール』福村出版, 2016年【379.9/2016.Y】
pp.55-64「第3章 子育ての条件としての愛着」-「2 愛着の理論」の項、「3 愛着の本質」の項
pp.99-117「第6章 愛着にもとづく子育て」の項
pp.119-136「第7章 愛着の村を作ろう」の項
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 発達心理学 (143 9版)
- 参考資料
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- ボウルビィ/[著] 庄司 順一/[ほか]訳. 母と子のアタッチメント. 医歯薬出版, 1993.5【376.11/1993.5】:
- J.ボウルビィ/[著]. 母子関係の理論 1. 岩崎学術出版社, 1982【143/ホ1/1】:
- マーガレット・ハリス?著 ガート・ウェスターマン?著. 発達心理学ガイドブック. 明石書店, 2019.3【143/ハマ2019.3】:
- 太田/信夫?監修. シリーズ心理学と仕事 5. 北大路書房, 2017.3【140.8/シリ2017.3/5】:
- 無藤/隆?編 岡本/祐子?編. よくわかる発達心理学. ミネルヴァ書房, 2009.1【143/ヨク2009.1】:
- マイケル・ルイス∥編 高橋/惠子∥編. 愛着からソーシャル・ネットワークへ. 新曜社, 2007.5【143/アイ2007.5】:
- 柴田 芳枝/著. 看護のなかの母性観. MBC21横浜支局・まつ出版, 1999.11【492.95/1999.Y】:
- 田中/友香理?著. 発達科学から読み解く親と子の心. ミネルヴァ書房, 2020.5【143/タユ2020.5】:
- 遠藤/利彦?著. 赤ちゃんの発達とアタッチメント. ひとなる書房, 2017.8【376.11/2017.8】:
- 小野/善郎?著. 思春期の子どもと親の関係性. 福村出版, 2016.11【379.9/2016.Y】:
- キーワード
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- 愛着
- 発達心理学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346742