レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年01月11日
- 登録日時
- 2023/01/14 14:35
- 更新日時
- 2023/05/17 10:30
- 管理番号
- 2023-01
- 質問
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解決
黒留袖と江戸褄(えどづま)は同じもの、と認識しているが合っているか。また、黒留袖は既婚者だけが着るものなのか、未婚の人は着ないのか知りたい。
- 回答
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留袖と江戸褄の言葉の意味として、
【資料1】p199によると、「留袖は袖丈の長いのを詰めて短くした袖のこと」
【資料2】p574-575によると、「江戸褄は着物の模様付けの一つ。(中略)褄の部分に三角に模様を置く裾模様ができ、これを江戸褄といった」
とあります。
また、【資料2】同ページ によると「今日では既婚女性の正装である黒地染抜き五つ紋の留袖が江戸褄模様に染められているので、同義語として用いられる」とあり、同じ意味を持つ言葉になっているようです。
【資料3】p75-76によると、「留袖の地色は黒が原則で、これを黒留袖という。(中略)未婚女性の正装には色留袖といって、黒地でない色物に染める」と記述があるため、黒留袖は既婚女性の正装、色留袖は未婚女性の正装となります。
以下の資料にも記述がありました。
【資料3】『服装大百科事典 上』p75-76 「えどづま 江戸褄」の項
【資料4】『服装大百科事典 下』p453-454 「もんつき 紋付」の項
【資料5】『江戸衣装図鑑』p238-239,p240,p245-246
【資料6】『写真でわかるきもの用語辞典』p14-15,p16-17,p169
- 回答プロセス
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1. 事典を確認する。『日本大百科全書 3』『日本大百科全書 17』『服飾大百科事典 上』『服飾大百科事典 下』にて記述を確認した。
2. 館内蔵書検索システムにて、キーワードを「きもの」で検索。『きもの用語辞典』に記述を確認した。
3. NDC分類 383.1(服装. 服飾史)の本がある棚(当館 212A)を見る。『江戸衣装図鑑』に記述を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 参考資料
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【資料1】日本大百科全書 17 (とけーにほんく). 小学館, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001871279-00 , ISBN 4095260173 -
【資料2】日本大百科全書 3 (うえーおおち). 小学館, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001733318-00 , ISBN 4095260033 -
【資料3】服装文化協会 編 , 服装文化協会. 服装大百科事典 上 増補版. 文化出版局, 1976-07.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I003136510-00 -
【資料4】服装文化協会 編 , 服装文化協会. 服装大百科事典 下 増補版. 文化出版局, 1976-07.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I003094877-00 -
【資料5】菊地ひと美 著・画 , 菊地, ひと美, 1955-. 江戸衣装図鑑. 東京堂出版, 2011.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023154317-00 , ISBN 9784490107982 -
【資料6】森荷葉 監修 , 森, 荷葉. 写真でわかるきもの用語辞典. ナツメ社, 2010.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010983302-00 , ISBN 9784816349560
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【資料1】日本大百科全書 17 (とけーにほんく). 小学館, 1987.
- キーワード
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- 留袖
- 江戸褄
- 着物
- 黒留袖
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327367