レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/09
- 登録日時
- 2023/12/12 00:30
- 更新日時
- 2023/12/12 10:43
- 管理番号
- 光が丘-R1005311
- 質問
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解決
芥川龍之介が1924年(大正13)年10月11日に、新宿区にあるスコットホール(現在、西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園)において講演を行った。「新潮」に掲載されていることは全集によって明らかにされているので、当該記事を知りたい。「新潮」1924年11月とのみ記載されているので、号数は不明。
- 回答
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〇『芥川龍之介全集 第24巻』芥川龍之介/著 岩波書店 1998.3 (ISBN4-00-091994-6)P187に「11日(土)スコットホールで開かれた、早稲田第一高等学院主催の文芸講演会で「プロレタリア文芸」と題して講演をする。他に谷崎精二、三上於菟吉、久米正雄が講演をした【文献24】」と記載があり、P40に「文献24 谷崎、芥川、三上、久米四氏の講演、1924年11月「新潮」」とあり。
〇国立国会図書館雑誌記事索引、東京都立図書館雑誌記事検索、magazine plusでキーワード「プロレタリア文芸」「谷崎、芥川、三上、久米四氏の講演」「早稲田第一高等学院」「スコットホール」で検索したが当該記事なし。
〇『芥川龍之介全集 第12巻』芥川龍之介/著 岩波書店 1996.10 (ISBN4-00-091982-2)P29に「プロレタリア文学論」が収録されており、P384後記「プロレタリア文学論 29」に「11月1日発行の「文章倶楽部」第9年第11月号の「谷崎、芥川、三上、久米四氏の講演」と題する記事中に「10月11日、早稲田第一高等学院主催の文芸講演会がスコットホールで開催された。講演者は谷崎清二、芥川龍之介、三上於菟吉、久米正雄の四氏」とあり、芥川の講演(演題は「プロレタリア文芸」)の要旨を、ブルジョワ文芸とプロレタリア文芸との区別は「プロの精神に反対か味方で別れると断定」したもので、「中間的態度を肯定した」、「芸術至上者としての氏のプロ文学観の一端を見せた」ものであり「掌中の玉をころがすやうな透徹した講演」との感想が記されている」との記載あり。
○『芥川竜之介とその時代』関口安義/著 筑摩書房 1999.3(ISBN978-4-406-06668-6) P475 「1924(大正13)年10月11日、芥川は早稲田第一高等学院主催の文芸後援会(スコットホール)で、「プロレタリア文芸」と題して講演した。その記録が『文章俱楽部』1924(大正13)年11月号(第9巻第11号)に載っている。当日の講演者は、芥川のほか谷崎精二、三上於菟吉、久米正雄であった。」との記載あり。
〇『芥川竜之介大事典』志村有弘/編 勉誠出版 2002.7(ISBN4-585-06036-7) P678「プロレタリア文学論」の項目に「また、「文章俱楽部」(大正13年11月)の記事(「谷崎、芥川、三上、久米四氏の講演」)に、10月11日早稲田第一高等学院主催の文芸講演会が開催され、谷崎精二・芥川・三上於菟吉・久米正雄が講演したとあり、芥川の演題が「プロレタリア文芸」であったことと、その要旨も掲載されている。」と記載あり。
〇『芥川竜之介事典』菊地弘/編 明治書院 2001.7 (ISBN4-625-60301-3)「プロレタリア文学論」の項目に「これは元来、同年10月11日、早稲田第一高等学院主催の文芸講演会が、スコットホールで開催された際の芥川の講演がもとになってできたものであり、『秋田魁新報』紙上に発表されるに先立って文芸雑誌『文章俱楽部』11月号に、その講演の要旨が紹介された。「谷崎、芥川、三上、久米四氏の講演」と題されたこの紹介記事によれば、このときの芥川の講演の演題が「プロレタリア文学論」ではなく、「プロレタリア文芸」であったことが分かる。」と記載あり。
〇国立国会図書館東京本館に「文章俱楽部」(マイクロ資料)第9年第11号(大正13年11月号)の所蔵あり。当該記事の掲載の有無を国会図書館に確認し、当該記事は「文章俱楽部」に掲載されていることが判明した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 芥川龍之介全集 第24巻 芥川竜之介/著 岩波書店 1998.3 918.68 4-00-091994-6
- 芥川龍之介全集 第12巻 芥川龍之介/著 岩波書店 1996.10 918.68 4-00-091982-2
- 芥川龍之介全集 第7巻 芥川龍之介/著 岩波書店 1978.2 918.68
- 芥川竜之介とその時代 関口安義/著 筑摩書房 1999.3 910.268 4-480-82338-7
- 芥川竜之介大事典 志村有弘/編 勉誠出版 2002.7 910.268 4-585-06036-7
- 芥川竜之介事典 菊地弘/編 明治書院 2001.7 910.268 4-625-60301-3
- 芥川龍之介 鷺只雄/編著 河出書房新社 2017.10 910.268 978-4-309-02615-2
- 時代を拓く芥川龍之介 関口安義/著 新日本出版社 2022.2 910.268 978-4-406-06668-6
- 芥川龍之介新論 関口安義/著 翰林書房 2012.5 910.268 978-4-87737-335-1
- 芥川竜之介闘いの生涯 関口安義/著 毎日新聞社 1992.7 910.268 4-620-30866-8
- 国立国会図書館雑誌記事索引 https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/ 2023/1/26
- 東京都立図書館雑誌記事検索 https://catalog.library.metro.tokyo.lg.jp/winj/opac/tky-search-contents.do 2023/1/26
- magazine plus https://www.nichigai.co.jp/database/mag-plus.html 2023/1/26
- キーワード
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- 芥川龍之介
- プロレタリア文芸
- プロレタリア文学論
- スコットホール
- 文章俱楽部
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343288