レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/10/17
- 登録日時
- 2023/11/09 00:30
- 更新日時
- 2023/11/09 00:30
- 管理番号
- 台東区-10684
- 質問
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解決
「ものもらい」の語源や由来について知りたいです。何故「ものもらい」と言うようになったのでしょうか。また、関西では「めばちこ」等、地域によって色々と呼び方が違うそうですが、他にどういった呼び名があるのでしょうか?
- 回答
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『日本国語大辞典 第十九巻』P355に「もの-もらい」の語源について、語源説「メノマハリ(目間腫)の義〈言元梯〉」とある。
(同P209「めばち-こ」は「方言 目のふちにできる腫物。ものもらい。」と書かれている)
『日本語源大辞典』P1104に語源説「メノマハリ」とともに「モノモライという名称は「よその家から物をもらうと眼病がなおる」という俗信から生まれたものであり、・・・」と俗信による命名を紹介している。また表現は全国的に多様だがコジキ類(モノモライ・メコジキ・メボイト・メカンジンなど:ホイト、カンジンは仏教用語が乞食を意味する方言に転じたもの)メイボ類、メバチコ類、その他に大別できる、とある。
地域としては、メバチコ類は近畿中央、それを取り巻く形でメイボ類、さらにその外側にコジキ類が見られること、九州にはインノクソ、東北地方にはバカという語形があり病気を忌んで命名したものと思われるということが書かれている。
地域別の呼び名については、各地に様々なものがあり、『現代日本語方言大辞典6巻』P5114~P5116に詳しい。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- B12049190 日本国語大辞典 第19巻 日本大辞典刊行会/編 小学館 1976 813.1 4-09-522019-8
- B12267690 現代日本語方言大辞典 6 平山輝男/[ほか]編集 明治書院 1993.7 818.033 4-625-52142-4
- B10483318 日本語源大辞典 前田富祺/監修 小学館 2005.4 812.033 4-09-501181-5
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000340811