レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/19
- 登録日時
- 2022/12/11 00:30
- 更新日時
- 2022/12/12 12:25
- 管理番号
- 中央図書館R1000982
- 質問
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解決
①JR高槻駅のかつての駅舎は瓦葺き屋根だったが、それ以前は何が建っていたのか。②駅前に軍需工場があったのか。以上写真付きの本(郷土)を探してほしい。
- 回答
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①高槻市史によると明治9年に大阪―向日町間で開業。この時の中間駅は高槻停車場のみであった。(開業頃の写真は参考資料(1)にあり。)
瓦葺の高槻駅の写真は参考資料(2)p.42にあるが、解説には「昭和50年代までは、明治時代に建てられた木造平屋の駅舎が、手直ししながら使われていた」とあり、明治9年の開業から明治時代のいつの時点かにはすでに現在のJR高槻駅に駅があったと思われる。また参考資料(3)の芥川地区之図(測量明治18~22 p.106)にほぼ現在の駅付近に高槻停車場の文字が見える。高槻停車場が建つ以前は、高槻市史第2巻付図「高槻市の近世歴史地図」などを参照すると、おそらく田畑がひろがっていたと思われる。
②参考資料(4)p.1-2の戦時下の高槻の地図をみると、主要軍事工場として高槻駅前に湯浅蓄電池(本社工場)の記載がある。参考資料(5)p.80にはユアサコーポレーションの項に、工場設立の経緯、1941年(昭和16)に海軍管理工場になったことなどが簡単にまとめられており、参考資料(3)p.148には東条総理の湯浅電池視察の写真が掲載されている。湯浅電池の工場の写真については参考資料(6)p.190、参考資料(7)p.13,20にあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 古写真で見る明治の鉄道 原口隆行/編著 世界文化社 2001.7 686.21 , ISBN 4-418-01218-4 (p.141)
- 茨木・高槻今昔写真帖 西田善一/監修 郷土出版社 2005.2 216.3 , ISBN 4-87663-738-5 (p.42)
- 写真集 明治大正昭和 高槻 宇津木秀甫/編 国書刊行会∥日本写真印刷コミュニケーションズ(印刷・製本) 2021.10 216.3 , ISBN 978-4-336-06836-1
- わが街たかつきの戦争の記録 戦争の記録を残す高槻市民の会/編集 戦争の記録を残す高槻市民の会 1984 216.3 (p.1-2)
- 大阪戦争遺跡歴史ガイドマップ 平和のための大阪の戦争展実行委員会/共著∥日本機関紙協会大阪府本部/共著 日本機関紙出版センター 2001.9 216.3 , ISBN 4-88900-817-9 (p.80)
- 湯浅35年のあゆみ 湯浅蓄電池製造株式会社創立第35周年記念事業実行委員会/編修 湯浅蓄電池製造株式会社創立第35周年記念事業実行委員会 1953 572.1 (p.190)
- 湯浅電池五十年 湯浅電池/[編] 湯浅電池 1968 572.1 (p.13,20)
- 地域と軍隊 大西進/編∥小林義孝/編∥河内の戦争遺跡を語る会/編 山本書院グラフィックス出版部 2019.5 216.3 , ISBN 978-4-9910476-1-9 (アメリカ軍作成地図p75)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 歴史・地理
- 内容種別
- 地域資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000325486