レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/03/04
- 登録日時
- 2010/03/14 02:10
- 更新日時
- 2010/03/14 02:10
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-090342
- 質問
-
未解決
高木凛著 『沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子』 小学館,2007年のp.97に掲載されている「双手金巾船」「片手金巾船」の読みを知りたい。
- 回答
-
「双手金巾船」「片手金巾船」については,漁法や漁船などに関する資料を探しましたが,単語自体が出てきませんでした。
ただし参考までにそれぞれの読みについて書かれた資料がありました。
(1)「片手」「双手」の読みについて
稲村桂吾著 『漁船論』 恒星社厚生閣, 1960年 (水産学全集;5)【660.8/ス1/5】
p.197 第27章「まき網漁船」において以下の文章がありました。
「まき網は網船が1隻のものと,2隻のものとあり,前者を1そうまき,または片手まわしと言い,後者を2そうまき,またはもろ手まわしと言う」
このため「片手=かたて」「双手=もろて」と読むのではないか,と考えられます。
(2)金巾
日本国語大辞典 第3巻. 小学館, 2001年 第2版【813.1/00Z/3】
p.861-862に以下の項目がありました。
カナキン【金巾】(カネキン・カナキヌ・カネキヌ) 堅く縒(よ)った糸で織った,目の細かい,薄地の綿布」
お知らせいただいた資料のp.96にもキンチャク網という言葉が出てきますので,「かなきん」と読むのではないかと考えられます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 参考資料
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- 1 沖縄独立を夢見た伝説の女傑照屋敏子 高木/凛 小学館 2007.12 289.1/テト2007.Z
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2 水産学全集 5 恒星社厚生閣 1973 660.8/ス1/5 -
3 日本国語大辞典 第3巻 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001.3 813.1/2000.Z/3R -
4 漁具漁法学 網漁具編 宮本 秀明/著 金原出版 1967 665.6/ミ1 -
5 日本漁具・漁法図説 金田/禎之∥著 成山堂書店 2005.6 664.4/2005.6/R
- キーワード
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- 双手金巾船
- 片手金巾船
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000064615