レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/06/22
- 登録日時
- 2021/12/29 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M21062214215015
- 質問
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花びら餅について、詳しく知りたい。
- 回答
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?『たべもの起源事典』のはなびらもち(葩餅)の項目によると「平安期の宮中で,元旦から3日の間,長寿延命を願い固いもちを食べる儀式の歯固めに由来する.菱葩餅(ひしはなびらもち)・お花びら・お祝いおかちんともいう.白い求肥を薄く円形にのばし、紅色菱形の求肥・味噌あん・ふくさ牛蒡をおき,二つ折りにしたもの」と紹介されている。
また、「宮中の正月行事に,鏡もちにのせた菱葩に由来する」こと、「幕末の慶応年間(1865~67)に,11世玄玄斎は,宮中より拝領し許しを得て,裏千家の初冬の菓子に用いる.(中略)明治中期に,京都市上賀茂の菓子舗・川端道喜は,紅白の搗きもちで新たに創作し一般化する」と記されている。
そのほか、②『事典和菓子の世界』(カラー写真あり)や③『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』、④『裏千家今日庵歴代 第11巻 玄々斎精中』や⑤『和菓子の京都』、⑥『美しい和菓子の図鑑』(図解あり)、⑦『味噌春秋』の「味噌の科学と技術」にも、皇室の正月行事で、お節料理やお供え、配り物として使われる菱葩(ひしはなびら)に由来していることや幕末に茶道裏千家十一世玄々斎が宮中より許されて初釜の菓子に使われるようになったこと、川端道喜が売り出して一般化したことなどが記されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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?岡田哲『たべもの起源事典』東京堂出版, 2003, 508p.参照はp.378-379.
②中山圭子『事典和菓子の世界』岩波書店,2018,309,25p.参照はp119-120.
③亀井千歩子『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』丸善出版,2016,348p.参照はp.26-27.
④千宗室『裏千家今日庵歴代 第11巻 玄々斎精中』京都 淡交社 ,2008,159p.参照はp.154.
⑤川端道喜『和菓子の京都』岩波書店,1990,211p.参照はp.59-84.
⑥青木直己『美しい和菓子の図鑑』二見書房, 2021, 166p.参照はp.8,10.
⑦稲森道三郎「味噌の科学と技術」『味噌春秋』通号227号,1973.1,p22-23.
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?岡田哲『たべもの起源事典』東京堂出版, 2003, 508p.参照はp.378-379.
- キーワード
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- 和菓子 花びら餅 菱葩(ひしはなびら) お花びら お祝いおかちん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021062214212115015
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000309740