レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月20日
- 登録日時
- 2020/06/18 16:47
- 更新日時
- 2022/12/06 14:43
- 管理番号
- 神戸図-1524
- 質問
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未解決
戦前のある時期「東京府立一中、神戸一中、愛知一中」をまとめて一中御三家または天下三一中と呼んでいたというが、戦前のどのくらいの時期にそのように呼んでいたのか知りたい。
- 回答
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「一中御三家」または「旧一中御三家」などと称していたという記述がある資料は見つかったが、いつ頃呼ばれていたかは特定できなかった。
- 回答プロセス
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『日本の高校ベスト100』p.118「旭丘高校」
「日比谷高校(東京都)神戸高校(兵庫県)、旭丘高校を「旧一中御三家」といった時代があったが」という表現があるが、時期については詳細がない。
「週刊朝日」平成29年5月5-12日合併号、同5月19日号の連載「旧制一中の系譜を受け継ぐ公立名門校の実力」
5月5-12日合併号p.147旭丘高校について「戦前は日比谷高校、神戸高校と並んで「一中御三家」と称された。」とある。
5月19日号p.135 神戸高校について「「一中御三家」と称されていたが」とある。
いずれも具体的にどの時期かを特定する表記にはなっていない。
「中央公論」平成29年9月号
p.194-199「名門高校俊英の軌跡 第9回 旭丘高校」
「旭丘高校の前身・愛知一中は、東京府立一中(現在の都立日比谷高校)、神戸一中(同・兵庫県立神戸高校)とともに、"一中御三家"と称された。」とあるが、時期について詳細がない。
『神戸高校百年史 学校篇』p.77「全国屈指の進学成績」
「1910(明治40)年代に入ると、進学成績において全国を意識しはじめ」という文とともに、一中の進学率のランク表が記載されている。
(学校の『校友会誌』40号より引用されたもの)
大正7年(1918)3月卒業、19回生の成績では、10校中、1位は東京第四、2位が神戸第一、3位が東京第一となっているが、この中に愛知一中は含まれていない。
「一中御三家」と呼ばれるようになったのはこれより後の時期ではないかと推測される。
●神戸一中について調査済の資料
『六十周年記念帖 兵庫縣立第一神戸中學校 兵庫縣立第一神戸高等女學校 兵庫縣立神戸高等學校』
『神戸高校百年史 同窓会篇』
『神戸高校120年誌』
●各地域の名門高校について調査済の資料
『日比谷高校の奇跡 堕ちた名門校はなぜ復活し、何を教えているのか』
『名門高校100 時代をリードする人物はここから巣立った』
----以下、2022年11月16日再調査----------
『地方公立名門校』(2018年)
p.83 兵庫県立神戸高等学校について
「東京府立一中(現在の日比谷高校)、愛知県立一中(現在の旭丘高校)と並んで「一中御三家」と称されていた」とある。
『47都道府県の名門高校 藩校・一中・受験校の系譜と人脈』
p.191「神戸一中(神戸高校)は、天下の三「一中」のひとつなどといわれた」とある。
『灘校 なぜ「日本一」であり続けるのか』
p.16-19「神戸一中に追いつけ追い越せ」
「昭和初期において神戸・阪神間の名門中学といえば、旧・神戸一中(現・兵庫県立神戸高校)であった。(中略)神戸一中は愛知一中(現・愛知県立旭丘高校)、府立一中(現・東京都立日比谷高校)とともに「一中御三家」と呼ばれるほどだった。」とある。
『全国名門高校人脈と歴史がよくわかる事典』
p.133-134「・神戸高校(神戸市)」
「日比谷高校(東京)、旭丘(愛知)と並ぶ「一中御三家」の一角で」とある。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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『日本の高校ベスト100 伝統の名門から注目の新勢力まで』八幡和郎 著, 啓文社書房, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029363818-00 , ISBN 9784899920564 (当館ID PV:7200597089) - 『週刊朝日』平成29年5月5-12日合併号、同5月19日号、朝日新聞出版
- 『中央公論』平成29年9月号、中央公論新社
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『神戸高校百年史 学校編』神戸高校100年史編集委員会 編, 兵庫県立神戸高等学校創立百周年記念事業後援会, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I051020800-00 (当館ID PV:6000098755) -
『六十周年記念帖 兵庫県立第一神戸中学校 兵庫県立第一神戸高等女学校 兵庫県立神戸高等学校』神戸高等学校創立六十周年記念事業会 編集 , 兵庫県立神戸高等学校. 神戸高等学校同窓会, 1956.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045345346-00 (当館ID PV:0000176945) -
『神戸高校百年史 同窓会編』神戸高校100年史編集委員会 編 ,兵庫県立神戸高等学校創立百周年記念事業後援会, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I051020801-00 (当館ID PV:6000098810) -
『神戸高校120年誌』兵庫県立神戸高等学校120周年記念誌小委員会編集 , 兵庫県立神戸高等学校 , 兵庫県立神戸高等学校120周年記念誌小委員会兵庫県立神戸高等学校, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I005170254-00 (当館ID PV:7200531493) -
『47都道府県の名門高校 藩校・一中・受験校の系譜と人脈』八幡和郎, CDI 著, 平凡社, 2008. (平凡社新書)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009301882-00 , ISBN 9784582854121 (当館ID PV:7200033513) -
『日比谷高校の奇跡 堕ちた名門校はなぜ復活し、何を教えているのか』武内彰 [著], 1961祥伝社, 2017. (祥伝社新書 ; 519)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028577222-00 , ISBN 9784396115197 (当館ID PV:7200550162) -
『地方公立名門校』おおたとしまさ 著, 朝日新聞出版, 2018. (朝日新書 ; 662)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028914563-00 , ISBN 9784022737656 (当館ID PV:7200570672) -
『名門高校100 時代をリードする人物はここから巣立った』猪熊建夫著 , 河出書房新社, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I011958751-00 , ISBN 9784309248783 (当館ID PV:7200585461) -
橘木俊詔 著 , 橘木, 俊詔, 1943-. 『灘校 : なぜ「日本一」であり続けるのか』. 光文社, 2010. (光文社新書 ; 447)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010706608-00 , ISBN 9784334035518 (当館ID N0202727544) -
別冊宝島編集部 編 , 宝島社. 『全国名門高校人脈と歴史がよくわかる事典』. 宝島社, 2020. (宝島社新書 ; 575)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030264880-00 , ISBN 9784299003782 (当館ID N0205316776)
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『日本の高校ベスト100 伝統の名門から注目の新勢力まで』八幡和郎 著, 啓文社書房, 2018.
- キーワード
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- ご三家
- 旧制中等学校
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- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
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- 1000283253