レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/10/06
- 登録日時
- 2023/10/12 00:30
- 更新日時
- 2023/10/16 11:14
- 管理番号
- 6000070401
- 質問
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未解決
白ゴーヤーについて知りたい。特にいつ頃日本に伝わって来たか。
- 回答
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一般的なゴーヤー(ニガウリ/ツルレイシ)の伝来は1603年。
しかし、白ゴーヤーの伝来については資料を見つけることができなかった。
紹介した本のうち、以下の2冊をお借りになった。
『育てておいしいはじめてのゴーヤー+島やさい図鑑』(主婦の友インフォス情報社)
『「にがい」がうまい まるごとあじわうゴーヤーの本』(農山漁村文化協会)
- 回答プロセス
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オンラインデータベース「ジャパンナレッジ」で「白ゴーヤー」を検索するも該当なし。
「ゴーヤー」で検索したところ、「日本大百科全書(ニッポニカ)」の「ツルレイシ」の項がヒット。
「ツルレイシ」はゴーヤー(ニガウリ)のこと。伝来時期について「明 (みん) の時代に東南アジアから中国に伝わり、日本には江戸時代に渡来した。」と記述あり。
同ページのメディアの項目に「ツルレイシ(白レイシ)」があり、写真と「白皮種のツルレイシ。サラダゴーヤーともいう」との解説。
Google Booksで「白レイシ」「白ゴーヤー」「サラダゴーヤー」をキーワードに本を検索。
ヒットしたものの中から当館所蔵のものを取り寄せて内容を確認。
「ゴーヤー」「ニガウリ」をキーワードに自館資料を検索。
ヒットしたものを取り寄せて内容確認。
いずれも白ゴーヤーに関しては「ゴーヤーの種類」として簡単に紹介がされているのみで、白ゴーヤーの伝来時期を記している本はなかった。
「白ゴーヤー」「白レイシ」「サラダゴーヤー」、「伝来」でインターネット検索していたところ、「慶應義塾大学学術情報リポジトリ」内にある論文『明治前動物渡来年表』(磯野直秀)がヒット。
PDFデータをダウンロードし「ツルレイシ」をキーワードにページ検索したところ、「ニガウリ(ツルレイシ)」の伝来は慶長8年・1603年と記載あり。
同様に「白レイシ」を検索するも該当なし。
他にも以下のような解説有り。
『野菜・山菜博物事典』(東京堂出版)p.193
「ツルレイシは東インドまたは熱帯アジアの原産で、ウリ科の一年生草本である。中国には明の時代に南方から入り、日本へは徳川時代の慶長年間(1596~1615)すでに渡来していた。」
『ニガウリ<ゴーヤー>の絵本』(農山漁村文化協会)p.32
「日本への渡来は、中国を通して16世紀末、中国との交易を独自に行っていた琉球王国(沖縄)へは、それよりもう少し早い時期に伝わったと考えられている」
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- ゴーヤ亀田 龍吉/著あかね書房
- 『育てて、発見!「ゴーヤー」』真木 文絵/文 福音館書店
- 『毎日かんさつ!ぐんぐんそだつはじめてのやさいづくり6』塚越 覚/監修 ポプラ社
- 『やさいノート』いわさ ゆうこ/作 文化出版局 (p.11)
- 『キュウリやゴーヤ』林 義人/文 小峰書店 (pp.18-21)
- 『からだにうれしいキュウリとゴーヤーとナーベラー』日本放送出版協会 (p.37)
- 『ゴーヤーレシピ』植松 良枝/著 主婦と生活社 (p.34)
- 『やさい』真木 文絵/編 幻冬舎エデュケーション (p.58)
- 『マンガと絵でわかる!おいしい野菜づくり入門』加藤 義松/監修 西東社 (pp.142-145)
- 『野菜と果物の品目ガイド 改訂9版』農経新聞社 (p.88)
- キーワード
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- 野菜(ヤサイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000339637