レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/12/15
- 登録日時
- 2023/12/27 00:30
- 更新日時
- 2023/12/27 00:30
- 管理番号
- 2023-本-11
- 質問
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解決
お米に発生した虫を持参し、それが何か、どうすればよいかを質問
虫はノシメマダラメイガと判明
翌日、その虫が湧いている米を食べると人体にどういう害があるか知りたいと質問
- 回答
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農林水産省のHPや『衛生動物の事典』(津田良夫/朝倉書店/2020.5/978-4-254-64048-9)などから、人体の健康被害の事例はありませんが、ノシメマダラメイガにはアレルゲンとなる物質が含まれるため、摂食しないほうが良いということが分かりました。
- 回答プロセス
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〇インターネット調査
・農林水産省HP> 消費者の部屋 > 消費者相談 > 過去の相談事例 >穀類> 買い置きしていたお米に、いつの間にか虫がわいてしまいました。どうしたら良いか教えてください。(https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1609/01.html)
回答に”人によっては、虫のわいたお米でアレルギーを起こす方もいるので、アレルギーが心配な方は、食べることはおすすめできません”と記述(回答日は平成28年9月)
・ 農研機構HP > 食品研究部門 > 食品害虫 > ニュース&コラム > ノシメマダラメイガ恐怖症にならないために(https://www.naro.affrc.go.jp/org/nfri/yakudachi/gaichu/column/column_041.html)
“食品と一緒に食べてしまって健康被害が出たという事例も、私の知る限りありません”と記述(コラムの日付は2013.8.23)
・北海道立衛生研究所HP>刊行物>「しゃりばり」>食品購入遺物ー食品に混入した虫たちー(https://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2004_08/2004_08.htm)
“誤って少々食べてしまっても健康に悪影響はありません”と記述(記事は2004年8月)
〇所蔵調査
・『生活害虫の事典』(佐藤仁彦/朝倉書店/2003/4-254-64031-5)
p61-63 人体の影響についての記述はなし
・『「自然素材」でかんたん防虫』(善財裕美/PHP研究所/2010/978-4-569-77617-0)
p68 人体の影響についての記述はなし
・『衛生動物の事典』(津田良夫/朝倉書店/2020.5/978-4-254-64048-9)
p396-397 人体の影響についての記述はなし
p402-403 ”食品害虫がネズミの糞を摂食すると、昆虫体内で条虫の幼生体が発育する。その昆虫を人が誤食すれば、条虫が小腸に寄生し下痢などの症状を起こすことがある(特に小児)”“ノシメマダラメイガに含まれるアルギニンキナーゼは、喘息の原因となるアレルゲンになることが報告されている””ノシメマダラメイガからは、屋内性アレルギー患者のIgE抗体と結合するチオレドキシンがアレルゲンとして同定されている”
・『新編農学大事典』(山崎耕宇/養賢堂/2004/4-8425-0354-8)
p326 人体の影響についての記述はなし
・『昆虫学大事典』(三橋淳/朝倉書店/2003/4-254-42024-2)
p897-901,p1015 人体の影響についての記述なし
- 事前調査事項
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〇紹介済みの資料
・『植物病害虫の事典』(佐藤仁彦/朝倉書店/2001/4-254-42025-0)
・『衛生害虫と衣食住の害虫』(安富和男/全国農村教育協会/1983/4-88137-019-7)
- NDC
- 参考資料
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- B10989847 食品衛生7Sで実現する!異物混入対策とフードディフェンス 米虫節夫/監修 日刊工業新聞社 2015.8 588.09 978-4-526-07452-3
- B11346557 胸キュン!虫図鑑 金子大輔/著 ジャムハウス 2019.8 486.8 978-4-906768-71-4
- B11065133 図解でよくわかる病害虫のきほん 有江力/監修 誠文堂新光社 2016.6 615.8 978-4-416-61679-6
- B10640415 植物の病害虫百科 根本久/監修 学研パブリッシング 2012.3 623 978-4-05-405253-6
- B11339528 蛾売りおじさんのめくるめく蛾の世界 蛾売りおじさん/著 誠文堂新光社 2019.7 486.8 978-4-416-51954-7
- B11041340 大研究お米の図鑑 本林隆/監修 国土社 2016.3 616.2 978-4-337-27903-2
- B11238420 イネの大百科 堀江武/編 農山漁村文化協会 2018.4 616.2 978-4-540-17172-7
- B10753006 お米なんでも図鑑 石谷孝佑/監修 ポプラ社 2013.4 616.2 978-4-591-13248-7
- B11915205 植物病害虫の事典 佐藤仁彦/編 朝倉書店 2001.1 615.8 4-254-42025-0 (p433)
- B11787290 衛生害虫と衣食住の害虫 安富和男/著 全国農村教育協会 1983.6 498.69 4-88137-019-7 (p103)
- B12101990 生活害虫の事典 佐藤仁彦/編集 朝倉書店 2003.12 486.036 4-254-64031-5 (p61-63人体の影響についての記述なし)
- B10490183 「自然素材」でかんたん防虫 善財裕美/監修 PHP研究所 2010.5 498.69 978-4-569-77617-0 (p68人体の影響についての記述なし)
- B11412083 衛生動物の事典 津田良夫/編 朝倉書店 2020.5 498.69 978-4-254-64048-9 (p396-397人体の影響についての記述なし/p402-403“ノシメマダラメイガに含まれるアルギニンキナーゼは、喘息の原因となるアレルゲンになることが報告されている”)
- B12119997 新編農学大事典 山崎耕宇/[ほか]監修 養賢堂 2004.3 610.36 4-8425-0354-8 (p326人体の影響についての記述なし)
- B12051098 昆虫学大事典 三橋淳/総編集 朝倉書店 2003.2 486.036 4-254-42024-2 (p897-901,p1015人体の影響についての記述なし)
- B10986337 わが家の虫図鑑 近藤繁生/共著 トンボ出版 2015.8 498.69 978-4-88716-187-0 (p10)
- ウィキペディア ノシメマダラメイガ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%A1%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%AC 2023/12/15
- 農林水産省HP> 消費者の部屋 > 消費者相談 > 過去の相談事例 >穀類> 買い置きしていたお米に、いつの間にか虫がわいてしまいました。どうしたら良いか教えてください。 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1609/01.html 2023/12/15 (”人によっては、虫のわいたお米でアレルギーを起こす方もいるので、アレルギーが心配な方は、食べることはおすすめできません”)
- 農研機構HP > 食品研究部門 > 食品害虫 > ニュース&コラム > ノシメマダラメイガ恐怖症にならないために https://www.naro.affrc.go.jp/org/nfri/yakudachi/gaichu/column/column_041.html 2023/12/15 (“食品と一緒に食べてしまって健康被害が出たという事例も、私の知る限りありません”)
- 北海道立衛生研究所HP>刊行物>「しゃりばり」>食品購入遺物ー食品に混入した虫たちー https://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2004_08/2004_08.htm 2023/12/15 (“誤って少々食べてしまっても健康に悪影響はありません”)
- キーワード
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- ノシメマダラメイガ 食品害虫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000344061