レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/07/30
- 登録日時
- 2021/09/03 00:30
- 更新日時
- 2021/09/03 00:30
- 管理番号
- 6001050094
- 質問
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解決
新型コロナウィルス感染症の重症化の原因のひとつと言われている「サイトカインストーム」について、説明している本が見たい。
- 回答
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以下の資料に「サイトカインストーム」について説明があります。
・『Dr.新妻免疫塾:正しく知る!ウイルス感染と免疫の基礎』(新妻耕太/著 東京図書 2021.1)
「第15話 免疫細胞が上手に働くためにできること 解説」p.152-154にある項目「諸刃の剣」(p.153)に、以下のとおり説明があります。
「新型コロナウィルス感染症においては、サイトカインストームと呼ばれる現象が問題になりました。ストームとは英語のstormからくる嵐という意味で、炎症性のサイトカインが大量に放出されることで炎症が炎症を呼んで止まらなくなり、体にダメージを与えてしまう状態のことを言います。」
・『免疫:からだを護る不思議なしくみ』(矢田純一/著 東京化学同人 2020.9)
「4. サイトカインとは」p.43-46にある項目「炎症性サイトカイン」(p.45)に、以下のとおり説明があります。
「マクロファージなどがおもに産生し、炎症反応を起こすことにかかわっているサイトカインを炎症性サイトカインといいます。IL-1、IL-6、IL-12、TNF-αなどがあります。感染などに際しマクロファージなどが過剰に反応し、炎症性サイトカインを大量に産生し、炎症反応を強め、症状を悪化させることがあり、サイトカインの嵐(サイトカインストーム)といいます。」
・『看護学大辞典 第6版』(メヂカルフレンド社 2013.1)
「サイトカインストーム」(p.823)に、以下のとおり説明があります。
「サイトカイン産生の調節制御がうまくいかなくなる状態のことで、大量のサイトカイン放出に伴い呼吸器や血管系・神経系等、全身性の強い炎症反応が惹起される結果、臓器・組織が著しいダメージを受ける。」
[事例作成日:2021年7月30日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 基礎医学 (491 10版)
- 参考資料
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- Dr.新妻免疫塾 新妻/耕太‖著 東京図書 2021.1 (153)
- 免疫 第6版 矢田/純一‖著 東京化学同人 2020.9 (45)
- 看護学大辞典 第6版 メヂカルフレンド社 2013.1 (823)
- キーワード
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- 新型コロナウイルス(シンガタコロナウィルス)
- COVID-19(コヴィッドナインティーン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000304166