レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年03月09日
- 登録日時
- 2023/06/13 15:25
- 更新日時
- 2023/06/20 14:40
- 管理番号
- 000011045
- 質問
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解決
原保太郎について、エピソードなどがあれば知りたい。
石川敦彦「三代山口県令原保太郎小伝」(「山口県地方史研究」(85) p47-57)は確認済み
- 回答
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石川論文以外に、原についてのまとまった文献は見当たらなかった。個々のエピソードを掲載した資料を紹介。
大坪武門 著『幕末偉人斎藤弥九郎伝』,安倍関男,大正7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/953206 (参照 2023-03-07)
“国立国会図書館デジタルコレクション”に収録されている資料(インターネット公開資料)。125-126コマ目に「十七 錦鶏間祗候原保太郎氏談」として、文久3年(1863年)、斎藤弥九郎の練兵館に入ってから明治維新までのことが簡単に語られている。
下記資料1『小栗上野介正伝』
p164-176に、小栗上野介の最期に関する原への聞き書きが掲載されている。
なお、この資料を元にして書かれた井伏鱒二の小説、「普門院さん」があり、資料2に収録されている。
板沢武雄, 米林富男 編『原六郎翁伝』下巻,原邦造,昭12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1257347 (参照 2023-03-07)
“国立国会図書館デジタルコレクション”に収録されている資料(図書館・個人送信限定資料)。177-180コマ目に「原保太郞氏談」として、留学時のことや原六郎とのかかわりについて述べられている。
資料3『山口大道寺跡の発見と裁許状に就て』
ヴィリオン神父が、サビエルが住んでいたという大道寺跡を捜索する際、当時の原知事から激励された、とのエピソードが見える。
なお、この資料は、“国立国会図書館デジタルコレクション”にも収録されている。(インターネット公開資料)。
ア・ヴイリヨン 著『山口大道寺跡の発見と裁許状に就て』,ア・ヴイリヨン,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1019433 (参照 2023-03-07)
資料4『ふく百話』
p42-43に、明治21年(1889年)、それまでフグ食は法で禁じられていたが、伊藤博文が原知事に働きかけて合法化した、とのエピソードが見える。
なお、この資料は、“国立国会図書館デジタルコレクション”にも収録されている。(図書館・個人送信限定資料)。
中原雅夫 著『ふく百話』,西日本教育図書,1973. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12102630 (参照 2023-03-07)
原の履歴等については資料1などに詳しい。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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1.阿部 道山 著 , 阿部 道山. 海軍の先駆者小栗上野介正伝. マツノ書店, 2013.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060769390-00 (p164-176) -
2.井伏鱒二 著 , 井伏, 鱒二, 1898-1993. 井伏鱒二全集 第13巻. 筑摩書房, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002741868-00 , ISBN 4480703438 (p165-182) -
3.ヴィリヨン , ヴィリヨン. 山口大道寺跡の発見と裁許状に就て. 大洋社, 1926.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060744068-00 (p8-9) -
4.中原雅夫 著 , 中原, 雅夫, 1921-1989. ふく百話. 西日本教育図書, 1973.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001180360-00 (p42-43) -
5.末弘錦江 , 末弘, 錦江. 防長 人物 百年史 再版. 山口県人会, 1967.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I051638312-00 (p231)
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1.阿部 道山 著 , 阿部 道山. 海軍の先駆者小栗上野介正伝. マツノ書店, 2013.
- キーワード
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- 山口県--行政--歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000334449