レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/02/11
- 登録日時
- 2024/03/14 00:30
- 更新日時
- 2024/03/14 00:30
- 管理番号
- 台東区-10717
- 質問
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解決
文京区「根津」 の地名の由来、いつから言われているか
- 回答
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『ぶんきょうの町名由来』 文京ふるさと歴史館 P149
・東京地理沿革誌・・・根津神社よりおこった名称であるが由来は述べていない
・江戸名所記・・根津権現を不寝(ねづ)権現と記している
牛頭(ごず)天王は一年のうち五月五日只一日ねむりをさまし給うが
牛頭天王に引きかえて、常に不寝権現は諸神の中の番衆であろう
・神社略記・・・鼠のいわれでは?天井または絵馬などに鼠を多く書いてあるが、
大黒天を祀るからであろう とある
・新撰東京名所図会・・・根津は忍が岡、向ヶ岡の根にあって、舟の泊まる所の意味であろう。付近の根岸、三崎、湯島等の地名と、かの舟繋松などを考えあわせ、またこれを昔の地図と対照すれば明らかであろう。津は江戸の戸と共に、河や海にゆかりのある語で、船の着く所、或いは船を出すところの意味だろう と記載あり
『東京文学地名辞典』東京堂出版 P258 根津
・新撰東京名所図会・・・本郷区(明40)根津とは忍が岡、向ヶ岡の根に在りて、舟の湊泊すべき処義ならむ。附近の根岸、三崎、湯島等の地名と、かの舟繋松などに徴証し、更に之を江戸往古の地図に対照すれば、明らかに了知するを得べし」とあるのが
有力といえる。
『角川日本地名大辞典 13東京都』角川書店 P991 根津の町名
『東京都の地名』(郷土歴史大辞典 日本歴史地名大系13 平凡社 P536
根津の町名と根津神社の記載があるが、「根津」の名前の由来についての
記載なし。
ただ文京区P984にこんな記述あり。
参詣の人でにぎわう寺社の門前には町屋が形成されたが、江戸中期までに区内にも
約30か所の門前町屋ができた。そこには、しばしば岡場所と称される盛り場が発達
したが、護国寺正門の音羽町や根津神社・白山神社・湯島天神付近は特に岡場所通いの
客でにぎわった。
このことから江戸中期までに「根津」という言われ方はされていたのではないか。
『5千分の1 江戸ー東京市街地図集成』本郷・上野(122553423)
安永8(1779)に根津権現 の記載あり
『文京区史』巻2 P159 弘化2(1845)「町々役料高書上」に根津宮永町の記述あり
由来、いつから呼ばれているかについては記載見つけられなかった。
※文京区(根津がある区域)にも問い合わせ中とのことなので、こちらでは
在架資料の範囲内で調査。未確定部分については文京区の回答と併せて
ご判断くださいと連絡し、こちらの調査は終了しました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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所説あるのはご存じとのこと
文京区にも問い合わせ中とのこと
- NDC
- 参考資料
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- B13165030 ぶんきょうの町名由来 戸畑忠政/編著 文京区・文京ふるさと歴史館 2012.3 291.361
- B12474343 東京文学地名辞典 槌田満文/編 東京堂出版 1997.9 910.26 4-490-10475-8
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000347373