レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/06/09 16:01
- 更新日時
- 2023/02/07 11:07
- 管理番号
- 北九2022八幡14児童
- 質問
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解決
瓶詰を開発したのは「ナポレオン」だと友達が言ってました。本当ですか?
- 回答
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瓶詰を開発したのはフランス人の「ニコラ・アペール」という人です。ナポレオンが兵士の食べ物を確保できるように食品の保存技術を募集したところからニコラ・アペールは瓶詰を考えだしました。開発したのは、ナポレオンではありませんが、開発に関係していたとは言えるかもしれません。ちなみに開発されたのは1804年で、作り方は ①ガラスの瓶に調理した食品を入れる②空気が入らないようにしっかりと閉じ湯の中で熱を加える…というものです。
- 回答プロセス
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まず『総合百科事典 ポプラディア 13』で「瓶詰」を確認したところ「1804年にフランスのアペールが考えだし~」という表記がありました。また、開発ということなので031の棚へ行き『辞書びきえほん もののはじまり』を見ると「フランス人のニコラ・アペールが、ガラスのびんに調理した食品をいれて、空気がはいらないようにしっかりととじ、湯の中で熱をくわえてばい菌を殺すことで、食品をながく保存する方法を開発しました」という記述がありました。さらに同じ棚にあった『モノのはじまりえほん』を見ると同じような記述があった上「ナポレオンが、びんづめ発明のきっかけをつくった」との一文がありました。さらに「ニコラ・アペール」で検索したところ『ジャムの絵本 つくってあそぼう』がヒットしました。中には「フランスの皇帝ナポレオンも兵士の食べものを確保することには、ずいぶんと頭をいためたんだ。1795年、フランス政府は12000フランの賞金をかけて、陸軍の食料となる食品の保存技術を募集したんだよ。そして、フランス人のニコラ・アペールという人が、容器の中に食べものを入れて栓をし、加熱殺菌して保存する方法を考えだして~」という記述がありました。以上のことからナポレオンは開発に関係していたとはいえますが、開発者は「ニコラ・アペール」であることを本を紹介するとともにお伝えしました。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『総合百科事典ポプラディア 13』 3. ポプラ社, 2021.11. p. 228 , ISBN 978-4-591-17095-3 (当館請求記号 R031/ソ/13, 当館資料番号 0321079915)
- 『辞書びきえほんもののはじまり』 改訂新版. ひかりのくに, 2018.2. p. 66 , ISBN 978-4-564-00947-1 (当館請求記号 031/ジ, 当館資料番号 0321046211)
- 『モノのはじまりえほん』.荒俣 宏/監修. 日本図書センター, 2017.1. p. 20 , ISBN 978-4-284-20399-9 (当館請求記号 031/モ, 当館資料番号 1620492296)
- 『ジャムの絵本 つくってあそぼう』. こしみず まさみ/へん. 農山漁村文化協会, 2005.4. p. 4 , ISBN 978-4-540-04161-7 (当館請求記号 596/コ/ツクッテ, 当館資料番号 0321005480)
- キーワード
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- 瓶詰
- ナポレオン
- ニコラ・アペール
- フランス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 人物 人物
- 質問者区分
- 小中学生 小中学生
- 登録番号
- 1000317136