レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/04/05
- 登録日時
- 2013/11/29 10:03
- 更新日時
- 2014/02/12 17:06
- 管理番号
- 埼久-2013-064
- 質問
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解決
解離性健忘(解離性障害の一種)についての資料を探している。
- 回答
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解離性障害の症状として発症する「健忘」について、当館所蔵の以下資料に記述があり提供した。
『最新メルクマニュアル医学百科 家庭版』(マーク・H.ビアーズ他編 福島雅典日本語版総監修・監訳 日経BP社 2004)
p636健忘と関連障害・解離性健忘について、症状と診断、治療と経過の見通し等の説明あり。
『今日の治療指針 私はこう治療している 2013年版 ポケット判』(山口徹、北原光夫総編集 医学書院 2013)
p886-887〈解離性障害〉病態と診断、精神療法的アプローチの記述あり。
『解離性障害』(中谷陽二編 ライフ・サイエンス 1997)
p18解離性健忘の疾病分類について記述あり。
p28心因性健忘(全生活史健忘も含む)について記述あり。
p55-62「遁走と全生活史健忘」の章があり、症例の記載もある。
『解離性障害』(岡野憲一郎編 中山書店 2009)
p95-99 解離性健忘について特長と分類を記載し、症例を挙げている。
『わかりやすい「解離性障害」入門』(岡野憲一郎編 星和書店 2010)
p59-67「第二章 患者さんに起きる「病的な」解離」に、(3)「健忘」がある。症例が多数紹介されわかりやすい。
林直樹著「人格障害という現象(2)解離現象にどう向き合うか」(『こころの科学 118号』p104-111 日本評論社 2004)
- 回答プロセス
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自館目録を〈解離性障害 or 解離性健忘〉で検索しヒットした資料を調査した。
また、雑誌記事については《CiNii Articles》《JDreamⅢ》を検索した。
記述を確認できた資料
『解離性障害』(柴山雅俊 筑摩書房 2007)
p89解離の症状として「空間的変容」に対し「時間的変容」を「意識状態を構成している記憶や同一性などの変容」と説明し「健忘、遁走、交代人格など」を挙げている。
『解離』(フランク・W.パトナム〔著〕 中井久夫訳 みすず書房 2001)
p123-125解離性(心因性)健忘についての説明あり。
『解離の病歴』(ピエール・ジャネ〔著〕 松本雅彦訳 みすず書房 2011)
p1-50 深い記憶喪失の事例あるが、妄想等も伴う。原著は古いものだが、他の文献に多く引用される古典的な症例とされる。
『標準・傷病名事典』(寺島裕夫編著 医学通信社 2009)
p209 解離性障害についての簡単な説明。
林直樹著「境界性パーソナリティ障害と解離性障害」(『こころの科学 136号』p56-63 日本評論社 2007)
障害の診断についての記述に「健忘」を含むふたつの症例を挙げている。
インターネット情報
《TOBYO図書室》(http://www.tobyo.jp/library/ INITIATIVE INC 2013/11/29最終確認)
〈解離性障害〉で検索すると闘病記のブログ等が複数件ヒットする。
オンラインデータベース
《JDreamⅢ》をキーワード〈解離性健忘〉で検索すると、最新の治療法等の論文がヒットする。
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
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- 『最新メルクマニュアル医学百科 家庭版』(マーク・H.ビアーズ他編 福島雅典日本語版総監修・監訳 日経BP社 2004) , ISBN 4-8222-1116-9
- 『今日の治療指針 私はこう治療している 2013年版 ポケット判』(山口徹、北原光夫総編集 医学書院 2013) , ISBN 4-260-01644-X
- 『解離性障害』(中谷陽二編 ライフ・サイエンス 1997) , ISBN 4-89801-135-7
- 『解離性障害』(岡野憲一郎編 中山書店 2009) , ISBN 4-521-73134-1
- 『わかりやすい「解離性障害」入門』(岡野憲一郎編 星和書店 2010) , ISBN 4-7911-0745-4
- 『こころの科学 118号』(日本評論社 2004)
- キーワード
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- 解離性障害
- ヒステリー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000141340