レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/04/30
- 登録日時
- 2016/05/08 00:30
- 更新日時
- 2016/06/17 11:42
- 管理番号
- 6000027382
- 質問
-
解決
近世に豊中市近辺でおこなわれていた綿花産業について知りたい
- 回答
-
『国史大辞典 第13巻』pp.784-785、『吹田市史 第2巻』pp.113-114をコピーして帰られた。
- 回答プロセス
-
『新修豊中市史』では範囲が狭いので、この辺りの地域全体についてわかる資料を希望された。『川西市史』のコピーを見せてくださり、『池田市史』は調査済みとのことなので、豊中市に隣接する吹田市や茨木市の市史や『国史大辞典』をご覧いただいた。
『国史大辞典』「綿作」の項目には、綿作の発展には近世中期以降の魚肥・油肥によるところが多いことや、天保期頃の綿作面積は河内国・和泉国・摂津国で田畑全耕地面積に対して平均綿作率が約43%とかなり高率であったことが書かれていた。この三国についで尾張・三河が主要産地として知られ、江戸後期にはこちらも畑方綿作が40~50%ほどと高率であったと予想されている。江戸時代中期以降から産地が拡散したため、瀬戸内諸国や武蔵・尾張・三河・伯耆の生産が高まり、相対的に近畿の生産比重は低下した、ということも載っていた。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースでキーワード「綿 近世」を検索すると一番目に府立中之島図書館の記録があり、調査資料の中に「河内木綿」関係の資料が書かれていた。市内所蔵本を検索すると『河内木綿史』などが書架にあることが分かり提供した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
- 『河内木綿史武部』 善人/著(吉川弘文館)
- 『河内木綿と大和川』山口 之夫/著(清文堂出版)
- 『新修豊中市史 第1巻』豊中市史編さん委員会/編集(豊中市) (pp.679-685)
- 『新修豊中市史 第8巻』豊中市史編さん委員会/編集(豊中市)
- 『新修豊中市史 第5巻』豊中市史編さん委員会/編集(豊中市) (pp.463-464)
- 『国史大辞典13』国史大辞典編集委員会/編(吉川弘文館) (pp.784-785)
- 『吹田市史 第2巻』吹田市史編さん委員会/編(吹田市役所) (pp.113-114)
- キーワード
-
- 綿花(メンカ)
- 木綿(モメン)
- 生糸(キイト)
- 菜種(ナタネ)
- 産業(サンギョウ)
- 近世(キンセイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000191978