レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年07月29日
- 登録日時
- 2023/09/12 16:03
- 更新日時
- 2023/10/05 15:40
- 管理番号
- 京歴-693
- 質問
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京都で竹工芸産業が100年以上前からあったことを証明する資料はあるか。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『都の魁』(資料①『新撰京都叢書, 第6巻』より)【1883年発行】
p.219に竹細工の商店が2軒ある。
『The official catalogue』(資料②)【1910年発行】
p.36「Bamboo Work」として京都の竹工芸の説明がある。
広告ページのp.36に「S.MORITA」、p.50に「速水吉平」の竹工芸の広告あり。いずれも商品の写真が掲載されている。
『春季展覽會出品人名録』(資料③)【1911年発行】
p.99に新案竹製羽織紐竹製器具として竹武の岡村武次郎の記載あり。
『京都商品陳列所報告, 第3回』(資料④)【1913年発行】p.79
『京都商品陳列所報告, 第4回』(資料⑤)【1914年発行】p.87
京都市海外輸出品統計調査表があり、竹細工の輸出高が載っている。
『京都商工人名録, 大正11年改版』(資料⑥)【1922年発行】
p.152に竹細工の商店が3軒ある。
- 回答プロセス
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『竹の工芸 : 近代における展開』(資料⑦)を見ると、竹工芸作品は内国勧業博覧会で受賞しているものの、産業として成り立っていたかは不明。
『内国勧業博覧会美術品出品目録』(資料⑧)では、竹工芸でなく工芸の項目で数回しか掲載されておらず、資料⑦で紹介されている人物名では確認できなかった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- ①新撰京都叢書刊行会編『新撰京都叢書, 第6巻』臨川書店,1985 (当館請求記号:K0||291.62||Sh69||6)
- ②京都商品陳列所編輯『The official catalogue.』京都商品陳列所,1910 (当館請求記号:K1||675.1||Ky6||)
- ③『春季展覽會出品人名録』京都商品陳列所,1911 (当館請求記号:K1||670.35||Ky6||)
- ④京都商品陳列所編輯『京都商品陳列所報告, 第3回』京都商品陳列所,1913 (当館請求記号:ヨ||993||11||)
- ⑤京都商品陳列所編輯『京都商品陳列所報告, 第4回』京都商品陳列所,1914 (当館請求記号:ヨ||993||11||)
- ⑥『京都商工人名録, 大正11年改版』京都商工人名録発行所,1922 (当館請求記号:K1||670.35||KY6||)
- ⑦東京国立近代美術館編集『竹の工芸 : 近代における展開』東京国立近代美術館,1985 (当館請求記号:||754.7||TO46||)
- ⑧東京国立文化財研究所美術部編集『内国勧業博覧会美術品出品目録』東京国立文化財研究所美術部,1996 (当館請求記号:||703.8||To46||)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000338494