レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/8/4
- 登録日時
- 2020/08/05 00:30
- 更新日時
- 2020/08/05 00:30
- 管理番号
- 鹿県図-200032
- 質問
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未解決
小原国芳(おばらくによし)(鹿児島県出身の教育評論家)が「郷中教育」について書いた文や本を知りたい。
この人の発言についても研究されているので,そういったものも含めて。
- 回答
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調査をしていく中で,小原氏は「玉川学園」の創立者であることがわかった。
郷中教育については,小原氏が言及した資料を見つけることはできなかった。
関連資料として,「鹿児島」(健児の舎,西郷など)について触れている資料1~5を紹介した。
資料1 p36-37「健児の社と父のスパルタ方式」
資料2 p27-29「健児の社」
※資料1,2とも当館では郷土資料として受け入れているが,それぞれ裏表紙に「玉川こども図書館〈低学年向〉」(資料1),「玉川こども図書館〈中高学年向〉」(資料2)とあり,文体からも児童向け図書と思われる。
資料3 p223-313が小原氏の章。そのうちp223-254あたりが,生まれてから鹿児島師範時代までの回顧録。
資料4 郷土関係の章は次の3つ(目次から判断)。
p202-213「南洲翁をしのぶ-歴史家は哲学者たるべし-」
p225-229「ふるさとの歌」
p230-235「わが母」
資料5 p3に,「過日,秩父の教育會に呼ばれて出かけました時,會長の挨拶に,「先生は軍國主義の本場薩摩に生れ,三十年間,軍國主義と戰ひぬき,その預言されし時代が今や來たのである。」とありました。」という記述あり。
p17-20で,島津義弘の関ヶ原の戦いについてふれている。
p48-52で,西郷や「南洲遺訓」についてふれている。
p179に,「南洲精神と松陰先生の求知心と,(中略)・・・これらは私への大きな力でした」
「三、士族の師弟よりも平民の師弟を主として居たことが,後年私に,あの士族平民の階級的思想のひどい薩摩に於ても,デモクラティックになれたこと。」という記述あり。
以下のインターネット情報も紹介した。
◆玉川大学・玉川学園HP
トップページ > 全人 > 故きを温ねて > 故きを温ねて > 61 少年國芳の読書体験
https://www.tamagawa.jp/serial/photograph_material/photograph_material-61.html
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 幼き日 小原/国芳?著 玉川大学出版部 1983 289/オ74 p36-37
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2 少年の頃 小原/国芳?著 玉川大学出版部 1984 289/オ74 p27-29 -
3 私の履歴書 文化人 19 日本経済新聞社?編 日本経済新聞社 1984.7 281/ニ83 p223-313 -
4 私の教育論 小原/国芳?著 読売新聞社 1972 3704/オ72 p202-213,p225-229,p230-235 -
5 教育立国論 小原 国芳/著 福村書店 1946 3704/182 p3,p17-20,p48-52,p179 -
1 坊津町郷土誌 下巻 坊津町郷土誌編纂委員会/編 坊津町郷土誌編纂委員会 1972 K29253/ホ69/下 -
2 大東京の薩摩っぽ 荒砂清治/著 鹿児島広報社 1970 K281/ア70 -
3 玉川のおやじ 諸星 洪/著 玉川大学出版部 1976 K289/オ76 教え子から見た小原氏の話。郷中教育についてはなし。 -
4 写真集小原国芳信 玉川学園/編 玉川学園出版部 1978.12 K289/オ78 -
5 郷土人系 上 南日本新聞社/編 春苑堂書店 1969. K281/ミ69/1 -
6 小原教育 鰺坂/二夫?著 玉川大学出版部 1978 3704/ア75 -
7 偉人の母 小原/国芳?編 玉川大学出版部 1970 2809/オ77 -
8 教育の根本問題としての哲学 小原 国芳/著 玉川出版部 1949 3701/11 -
9 理想の学校 小原/国芳?著 玉川大学出版部 1977 3704/オ74 -
10 全人教育論 小原国芳/著 玉川大学出版部 1969 3715/オ75 -
11 郷中教育と薩摩士風の研究 安藤/保?著 南方新社 2013.9 K37/ア013
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査済み資料『教育とわが生涯』『師よ,とこしえに』『小原国芳全集48』
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000285511