レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/08/18
- 登録日時
- 2014/10/02 00:30
- 更新日時
- 2014/11/09 11:14
- 管理番号
- 6000005283
- 質問
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解決
昔は阪急電鉄豊中駅付近に新免という大字があったというが、現在のどのあたりかわかる本はあるか。
- 回答
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『日本歴史地名大系 28 大阪府の地名1』などに新免地域(旧新免村)について記載があり。おおむね現在の阪急電鉄豊中駅~岡町駅付近がかつての大字新免にあたる。
- 回答プロセス
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地名関連の書架を探す。
『日本歴史地名大系 28 大阪府の地名1』(平凡社)p265に「新免村」の項目あり。現在の豊中市本町1丁目~9丁目、玉井町1丁目~4丁目、上野西1・2丁目、岡上の町1丁目~4丁目にあたる地域。永享元年(1429年)の畠帳地名肩書に名が見える。慶長10(1605)年の摂津国絵図では「神明」と記されているとみられるとのこと。
『角川日本地名大辞典 27 大阪府』(角川書店)p646「しんめん 新免(豊中市)」にも、新免村についての記載があり。「しんめ」ともいい、近代においては明治22年に豊中村の大字となったのち、昭和17年から39年にかけて地名変更が行われたとのこと。
また『新修豊中市史 第1巻 通史1』(豊中市)付図「豊中市大字小字図」で新免村の範囲を調べると、大字「新免」と大字「南轟木」が非常に入り組んでいることが判明。なお凡例の豊中市域全体図「近世豊中の村々」には「新免(南轟木)」と示されている。
再度『角川日本地名大辞典 27』を調べる。p1172によると、「みなみとどろき 南轟木」は明治15~22年の村名で、もとは轟木村であったが、豊島郡内に同名の村があったため改称したとのこと。昭和39年までの大字名。p828「とどろきむら」によると、轟木村は現在の池田市域と豊中市域にあり、池田市域の村は明治15年に北轟木村となっている。
『日本歴史地名大系 28』p266「轟木村」には、新免村の枝郷との記載があり。現在の立花町1~2丁目、末広町1~3丁目、岡町北1~3丁目などとのこと。
これらをごらんいただいた。
なお、『新修豊中市史 第1巻 通史1』(豊中市)p285「第三章 中世前期社会の様相 第三節 市域周辺の荘園と公領」に新免村について、今西家文書の中の「春日社桜井郷本新田畠帳」などに名が見え、中世には箕輪付近まで及んでいたとの記載があり。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『日本歴史地名大系 28‐[1]』(平凡社)
- 『角川日本地名大辞典 27』「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編(角川書店)
- 『新修豊中市史 第1巻』豊中市史編さん委員会/編集(豊中市)
- キーワード
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- 新免(シンメン)
- 新免(シンメ)
- 豊中(トヨナカ)
- 地名(チメイ)
- 歴史(レキシ)
- 豊中駅(トヨナカエキ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土,地名
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000160481