レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年05月19日
- 登録日時
- 2017/05/19 12:02
- 更新日時
- 2020/07/06 16:32
- 管理番号
- 塩尻498
- 質問
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解決
おいしいスープカレーをつくりたい。骨からだしを取る際に、圧力鍋で煮ることによりコラーゲンはゼラチンになることが分かった。では、ゼラチンがコラーゲンペプチドになるためには、何を使って分解したらよいか。いろいろな資料を調べたが、酵素としか書いていない。何の酵素か。
- 回答
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①.『ラット皮膚ヒドロシププロリン量に及ぼすゼラチンおよびコラーゲンペプチド』(Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol.49 N o.3,p.199-202) 「ゼラチンをプロテアーゼで処理したコラーゲンペプチド」の記述あり
②.『コラーゲンペプチドの食品機能性』(日本食生活学会誌Vol.25No.1(2014)p.5-8)「ゼラチンをプロテアーゼで加水分解し、低分子化したも のがコラーゲンペプチドである」の記述あり
③.『コラーゲン様三重らせんペプチドを利用した生化学研究』(生化学第82巻第6号p.474-483(2010))「コラーゲンペプチドと呼ばれる物質は、 動物由来のコラーゲンを変性、断片化したもの、すなわちゼラチンを消化して得られるペプチドの総称である」と記述あり
④.『コラーゲン―分子集合とその応用』(高分子47巻6月号p.394-397(1998年))
⑤.『動物由来繊維分子コラーゲンの性質と応用』(繊維と工業Vol.65No.12(2009)p.453-461)
⑥.0110692746『アミノ酸とタンパク質のはなし』
⑦.0160679965『Newton GRAPHIC SCIENCE MAGAZINE 2015-12』 酵素についての詳細あり
⑧.0110890522『コラーゲンの秘密に迫る 食品・化粧品からバイオマテリアルまで (ポピュラーサイエンス)』
⑨.0114088800『タンパク質の一生 生命活動の舞台裏 (岩波新書 新赤版 1139)』
⑩.0114785173『たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか (ブルーバックス B-1730)』
⑪.0115122772『タンパク質はすごい! 心と体の健康をつくるタンパク質の秘密 (知りたい!サイエンス 127)』
⑫.国立大学法人 高知大学農学部農学科 海洋生物学コース海洋生物生産化学講座 水産利用学研究室Webサイト
http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~morioka/riyouken/ecmdegenzyme.html(2020.6.2確認済み)
- 回答プロセス
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1.館内の資料を調査する 目録検索キーワードに「コラーゲン」「ゼラチン」等を入力し検索
464の分類番号の棚にて、回答⑥、⑧-⑪を見つける
2.もっと最新の詳しい情報を知りたいと考え、雑誌記事を調査することにする
目録検索のキーワードに「酵素」、雑誌にチェックを入れ検索
回答⑦を発見
3.CiNii にて、「コラーゲンペプチド、ゼラチン」のキーワードで、回答①を確認
4.信州大学様、長野県工業技術総合センター様に問い合わせ。論文などを紹介いただく。
- 事前調査事項
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生化学の資料は調査済み
- NDC
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- 生化学 (464 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】西本 真一郎,樋浦 望,佐藤 良一,鈴木 一由,浅野 隆司「ラット皮膚ヒドロキシプリン量に及ぼすゼラチンおよびコラーゲンペプチド経口投与の影響」『日本食品科学工学会誌 : Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology』49巻3号 p.199-202 ISSN:1341027X 日本食品科学工学会 出版日:2002-03-15 https://ci.nii.ac.jp/naid/10007836035/ (「ゼラチンをプロテアーゼで処理したコラーゲンペプチド」の記述あり)
- 【資料2】君羅 好史,真野 博「コラーゲンペプチドの食品機能性」『日本食生活学会誌』25巻1号, p.5-8,出版日:2014/07/25, ISSN:1346-9770 https://ci.nii.ac.jp/naid/130004936404/ (「ゼラチンをプロテアーゼで加水分解し、低分子化したものがコラーゲンペプチドである」の記述あり)
- 【資料3】小出 隆規「コラーゲン様三重らせんペプチドを利用した生化学研究」『生化學』82巻6号 p.474-483 ISSN:00371017 日本生化学会 出版日:2010-06-25 https://ci.nii.ac.jp/naid/10026899828/ (「コラーゲンペプチドと呼ばれる物質は、動物由来のコラーゲンを変性、断片化したもの、すなわちゼラチンを消化して得られるペプチドの総称である」と記述あり)
- 【資料4】服部 俊治「コラーゲン -分子集合とその応用-」『高分子』47巻6号 p.394-397 ISSN:04541138 高分子学会 出版日:1998-06-01 https://ci.nii.ac.jp/naid/10002562661/ (「コラーゲンは通常このタンパク質が未変性で3本鎖構造を保った状態のものを指し,熱変性(40度以上)または加水分解によって,ランダムコイルになったものはゼラチンもしくはゼラチン(コラーゲン)ペプチドと呼ぶ.」の記述あり)
- 【資料5】服部 俊治「動物由来線維分子コラーゲンの性質と応用」『繊維学会誌』65巻12号 p.453-461 ISSN:00379875 繊維学会 出版日:2009-12-10 https://ci.nii.ac.jp/naid/10026060558/
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【資料6】軽部征夫著『アミノ酸とタンパク質のはなし』日本実業出版社, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I000825110-00 , ISBN 4534024339 - 【資料7】『Newton GRAPHIC SCIENCE MAGAZINE 2015-12』 (p.34~63 特集「Newton Special 酵素 文士を切ったり,つなげたりする生命活動の高性能装置」に、酵素についての詳細あり)
- 【資料8】藤本 大三郎『コラーゲンの秘密に迫る 食品・化粧品からバイオマテリアルまで (ポピュラーサイエンス)』裳華房. 1998. NDC 464 , ISBN 4-7853-8692-4
- 【資料9】永田 和宏『タンパク質の一生 生命活動の舞台裏 (岩波新書 新赤版 1139)』岩波書店. 2008. NDC 464.2 , ISBN 978-4-00-431139-3
- 【資料10】武村 政春『たんぱく質入門 どう作られ、どうはたらくのか (ブルーバックス B-1730)』講談社. 2011. NDC 464.2 , ISBN 978-4-06-257730-4
- 【資料11】石浦 章一『タンパク質はすごい! 心と体の健康をつくるタンパク質の秘密 (知りたい!サイエンス 127)』技術評論社. 2014. NDC 464.2 , ISBN 978-4-7741-6154-9
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【資料12】国立大学法人 高知大学農学部農学科 海洋生物学コース海洋生物生産化学講座 水産利用学研究室
http://www.cc.kochi-u.ac.jp/~morioka/riyouken/ecmdegenzyme.html (研究内容 > 魚肉軟化と細胞外マトリックス分解 > 「4.コラーゲン分解に関わる酵素」掲載)
- キーワード
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- タンパク質
- アミノ酸
- 酵素
- コラーゲン
- ゼラチン
- コラーゲンペプチド
- 分子料理
- 照会先
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- 信州大学
- 長野県工業技術総合センター
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- レフェラルサービス 文献紹介 その他
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000216379