レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/11/20
- 登録日時
- 2022/12/23 00:30
- 更新日時
- 2022/12/23 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220183
- 質問
-
解決
「太宰治」のペンネームに関する資料を探している。
- 回答
-
下記の資料に記述がありました。
※【 】内は当館請求記号です。
資料1 佐川章著『作家のペンネーム辞典』創拓社, 1990【910.26/サ9-2/R】
pp.260-264「太宰治」の項
「作家。本名は津島修治。ペンネームの由来は,フランス文学者の太宰施門の姓を借用したとも,九州は太宰府の太宰をとったとも,あるいは弘前高校時代の同級生太宰友次郎の名前を借りたともいわれている。(中略)初めて<太宰治>の名を使用したのは,昭和八年(一九三三)二月十九日付「東奥日報」の日曜版掲載の懸賞小説『列車』である。それまでは,本名のほかに<辻島衆二,小管銀吉,大藤熊太>などのペンネームを使用した。(後略)」
資料2 紀田順一郎著『ペンネームの由来事典』東京堂出版, 2001【910.26/キシ2001.9/R】
pp.150-151「太宰治」の項
「明治四十二年(一九○九)青森県北津軽郡金木村(現,金木町)に生まれる。本名,津島修治(しゅうじ)。(中略)八年『魚服記』で注目を浴び,「東奥日報」の懸賞小説『列車』を執筆,はじめて「太宰治」を使用した(それまでの筆名は辻島衆二,小菅銀吉,大藤熊太など)。由来は東大仏文科の教授太宰施門(岡山県生,一八八九-一九七四)に発するとか,高校時代の同級生太宰友次郎からの借用とかの説がある。当人は太宰府に起源があるなどと語ったというが,照れ隠しであろう。(後略)」
資料3 斎藤慎爾責任編集『太宰治・坂口安吾の世界』柏書房, 1998【910.268/タオ1998.5】
pp.16-17「太宰治先生訪問記」の項
「(前略)「特別に,由来だなんて,ないんですよ。小説を書くと,家の者に叱られるので,雑誌に発表する時,本名の津島修治では,いけないんで,友だちが考へてくれたんですが,万葉集をめくって,始め,柿本人麻呂から,柿本修治はどうかといふんですが,柿本修治は,どうもね。そのうちに,太宰権帥大伴の何とかって云ふ人が,酒の歌を詠つてゐたので,酒が好きだから,これがいゝつていふわけで,太宰。修治は,どちらも,をさめるので,二つはいらないといふので太宰治としたんです。」(後略)」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 佐川 章/著. 作家のペンネーム辞典. 創拓社, 1990.11【910.26/サ9-2/R】:
- 紀田 順一郎/著. ペンネームの由来事典. 東京堂出版, 2001.9【910.26/キシ2001.9/R】:
- 斎藤 慎爾/責任編集. 太宰治・坂口安吾の世界. 柏書房, 1998.5【910.268/タオ1998.5】:
- キーワード
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- 筆名
- 太宰, 治(ダザイ, オサム)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000326303