レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/27
- 登録日時
- 2022/10/02 00:30
- 更新日時
- 2022/10/17 11:03
- 管理番号
- 秋田-2828
- 質問
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解決
1.数学の順列を表す記号P(n,k)が活版印刷以前はnの右上に下方向の矢印↓を書き、その矢印の下にkを書いたものが使われており、それが階乗記号!の元になったという話を昔聞いた覚えがあるが、記載のある資料はあるか。
2.活版印刷普及前の数学記号を纏めた資料や数学記号の変遷に関する資料はあるか。
- 回答
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1.矢印を使用した階乗の記法について確認できず。参考までに以下の資料を案内。
①『ビジュアル数学全史 人類誕生前から多次元宇宙まで』(クリスフォード/著、岩波書店、2017、410.2/ピビ/)資料番号:123723579
②『なっとくする数学記号 π、ℯ、iから偏微分まで』(黒木哲徳/著、講談社、2021、410/クナ/)資料番号:140199951
2.以下の資料を案内。
③『et 128件の記号事件ファイル』(松田行正/著、牛若丸、2008、801/マエ/)資料番号:122861966
④『数学記号の誕生』(ジョセフ・メイザー/著、河出書房新社、2014、410/メス/)資料番号:123376691
- 回答プロセス
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1.所蔵資料検索にて「階乗」をキーワードに検索。
①『ビジュアル数学全史 人類誕生前から多次元宇宙まで』(クリスフォード/著、岩波書店、2017、410.2/ピビ/)資料番号:123723579
→P76「n!という表記は、フランスの数学者クリスティアン・クランプによって1808年に導入された」と記載あり。
②『なっとくする数学記号 π、ℯ、iから偏微分まで』(黒木哲徳/著、講談社、2021、410/クナ/)資料番号:140199951
→P94「n!ではなくてLnと書くこともあったようだ」との記載あり。
2.所蔵資料検索にて「数学記号」をキーワードに検索。下記資料が該当。
③『et 128件の記号事件ファイル』(松田行正/著、牛若丸、2008、801/マエ/)資料番号:122861966
→P22-71 現在使用されている数学記号の元となった記号や現在の記号に至るまでの過程に関する記載あり。
④『数学記号の誕生』(ジョセフ・メイザー/著、河出書房新社、2014、410/メス/)資料番号:123376691
→活版印刷以前の数式や数学の記号表現に関する記載あり。
記載のなかった資料は以下の通り。
×『はじめて読む数学の歴史』(上垣歩/著、ベレ出版、2006、410.2/ウハ/)資料番号:122441546
×『知りたいことがすぐわかる数・式・記号の英語』(鵜沼仁/著、丸善、2003、410.7/ウシ/)資料番号:122185630
×『身近な数学の歴史 続』(船山良山/著、東洋書店、1996、410.2/フミ/2)資料番号:121103568
×『数学事典』(窪田忠彦/等編、大阪書籍、1953、410/5/)資料番号:111922555
×『数学史』(小堀憲/著、朝倉書店、1956、410/69/)資料番号:111923124
- 事前調査事項
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階乗記号!がフランスの数学者クリスティアン・クランプ発案である事を載せている記事
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201407_post_4401/?p=2 (確認日付:2022.9.20)
- NDC
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- 自然科学 (4)
- 参考資料
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- ビジュアル数学全史クリフォード・ピックオーバー/著岩波書店
- なっとくする数学記号黒木 哲徳/著講談社
- et松田 行正/構成・文・造本牛若丸
- 数学記号の誕生ジョセフ・メイザー/著河出書房新社
- キーワード
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- 階乗(カイジョウ)
- 数学記号(スウガクキゴウ)
- 順列(ジュンレツ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000322018