レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/02/25
- 登録日時
- 2021/03/13 00:30
- 更新日時
- 2021/04/20 13:09
- 管理番号
- R1001689
- 質問
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解決
カラヴァッジョの作品「法悦のマグダラのマリア」に描かれているマリアのお腹の膨らみが何なのか知りたい。
- 回答
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以下は参考資料です。
・『マグダラのマリア』岡田温司著 中央公論新社 2005
・『芸術新潮』2021年1月号
- 回答プロセス
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1.図書館OPACでフリワード“カラヴァッジョ”で館内所蔵資料を検索
→28件ヒット。内容を確認。
下記資料には絵の掲載はあるが、質問内容に関わる内容の記載はなし。
・『カラヴァッジョ巡礼』 宮下規久朗/著 新潮社 2010.1 p.87
・『西洋絵画の巨匠 11 』 小学館 2006.12 p.112
・『もっと知りたいカラヴァッジョ』 宮下規久朗/著 東京美術 2009.12 p.61
2014年に発見されたとのことですが、それ以前に出版された資料にも掲載されているものがあるようです。
下記資料には絵の掲載はないが、「【法悦のマグダラのマリア】は2014年に発見され、世界で初めて公開されたのは2016年、日本の国立西洋美術館である。」との記載があり。
・『10歳からの「美術の歴史」』 下濱晶子/監修 メイツユニバーサルコンテンツ 2020.11 p.43
下記の資料には絵、解説ともなし。
・『カラヴァッジョ』 ティモシー・ウィルソン=スミス/著 西村書店 2003.2
・『カラヴァッジョの秘密』 コスタンティーノ・ドラッツィオ/著 河出書房新社 2017.10
2.レファレンス協同データサービス”カラヴァッジョ”で検索
→該当質問なし。
3.図書館OPACでフリワード“カラヴァッジョ”で所蔵関係なく検索
→101件ヒット。
記載があるかどうかは不明ですが、下記資料は2021年3月17日出版予定。
・『カラヴァッジョ原寸美術館 100% CARAVAGGIO!』宮下規久朗・監 小学館 2021.3
→後日内容確認、該当説明記載なし(2021/4/20)
記載があるかどうかは不明ですが、下記資料は他館に所蔵があり。
・『カラヴァッジョ展』 カラヴァッジョ/[ほか画] 国立西洋美術館 2016.3 【横浜市立図書館所蔵】
・『カラヴァッジョ展』 カラヴァッジョ/[ほか画] 北海道新聞社 2019.8 【愛知県立図書館所蔵】
・『カラヴァッジョ』 全作品集 カラヴァッジョ/[画] タッシェン・ジャパン 2010.11 【長崎市立図書館所蔵】
(追加調査)
4.図書館蔵書検索(OPAC)フリーワード検索“マグダラのマリア”&雑誌
→・「芸術新潮」2021年1月号
特集:絵で見る、愉快な新約聖書キャラ列伝
p.62 意外と謎の多い人 マグダラのマリア
聖書の登場人物の中でも知名度の高い人ですが、謎の多い人として紹介されています。
「イエスの妻」「彼女とイエスの間に子がいた」などの説も多かったことが紹介されていますが、聖書にそのような記述や解釈があるわけではないことも紹介されています。
5.図書館蔵書検索(OPAC)フリーワード検索“マグダラのマリア”
→・『聖書のなかの女性たち』遠藤周作著 すえもりブックス
p.57 マグダラのマリア
・『マグダラのマリア』岡田温司著 中央公論新社
以下見返しより
「マグダラのマリアは、西洋世界で最もポピュラーな女性である。娼婦であった彼女は、悔悛して、キリストの磔刑、埋葬、復活に立ち会い、「使徒のなかの使徒」とよばれた。両極端ともいえる体験を持つため、その後の芸術表現において、多様な解釈や表象を与えられてきた。貞節にして淫ら、美しくててしかも神聖な、〈娼婦=聖女〉が辿った数奇な運命を芸術作品から読み解く。」
この本では、「悔悛のマグダラ」というタイトルで紹介されていますが、様々な解釈がある作品について参考になりそうです。
資料や参考文献も多数収録。
調査終了
- 事前調査事項
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・カラヴァッジョ
Caravaggio
本名:Michelangelo Merisi
1571.9.29~1610.7.18
イタリアの画家.
ミラノ近郊のカラヴァッジョで生まれる.ローマに出 [1592頃],人物の斬新で迫真的な描写力によって人気を博すとともに,宗教主題の大胆な反教会的解釈によって物議をかもした.放蕩無頼の乱暴者で,殺人事件を起こしてローマを逃亡.ナポリ,マルタ島,シチリア島を転々としながら,各地に作品を残し,ポルトエルコレで客死.光と闇の極端な対比によるそのテネブリズム(闇の様式)は多くの追随者(カラヴァッジェスキ)を生んだ.
〖主作品〗 聖マタイの殉教, 1599-1600(ローマ,サン・ルイージ・デイ・フランチェージ聖堂).聖母の死, 1606(パリ,ルーヴル).聖ヨハネの斬首(マルタ島,ヴァレッタ).
"カラヴァッジョ(Caravaggio)", 岩波 世界人名大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-02-20)
・法悦のマグダラのマリア
《原題、イタリア Maria Maddalena in estasi》カラバッジョの絵画。カンバスに油彩。縦107.5センチ、横98センチ。恍惚(こうこつ)の表情で目に涙を浮かべるマグダラのマリアを描く。個人蔵。
"ほうえつのマグダラのマリア【法悦のマグダラのマリア】", デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-02-20)
・カラヴァッジョ展
Google検索にて
2016年3月1日~6/12 国立西洋美術館
2019年12月26日~2020年2月16日 あべのハルカス美術館
- NDC
- 参考資料
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- カラヴァッジョ巡礼 宮下規久朗/著 新潮社 2010.1 723.37 , ISBN 978-4-10-602200-5
- 西洋絵画の巨匠 11 小学館 2006.12 723.0087 , ISBN 4-09-675111-1
- もっと知りたいカラヴァッジョ 宮下規久朗/著 東京美術 2009.12 723.37 , ISBN 978-4-8087-0870-2
- 10歳からの「美術の歴史」 下濱晶子/監修 メイツユニバーサルコンテンツ 2020.11 702 , ISBN 978-4-7804-2389-1
- カラヴァッジョ ティモシー・ウィルソン=スミス/著 西村書店 2003.2 723.37 , ISBN 4-89013-597-9
- カラヴァッジョの秘密 コスタンティーノ・ドラッツィオ/著 河出書房新社 2017.10 723.37 , ISBN 978-4-309-25584-2
- カラヴァッジョ展 カラヴァッジョ/[ほか画] 国立西洋美術館 2016.3 723.37 , ISBN 978-4-907442-08-8
- カラヴァッジョ展 カラヴァッジョ/[ほか画] 北海道新聞社 2019.8 723.37
- カラヴァッジョ カラヴァッジョ/[画] タッシェン・ジャパン 2010.11 723.37 , ISBN 978-4-88783-401-9
- 芸術新潮 2021/01 新潮社 2021.01.25 705 (p.62 マグダラのマリア)
- 聖書のなかの女性たち 遠藤周作/[著] すえもりブックス 1999.12 193.04 , ISBN 4-915777-26-X (p.57 マグダラのマリア)
- マグダラのマリア 岡田温司/著 中央公論新社 2005.1 702.3 , ISBN 4-12-101781-1
- 国立国会図書館サーチ https://iss.ndl.go.jp/books/R100000067-I000465112-00 2021/2/25
- キーワード
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- カラヴァッジョ
- マグダラのマリア
- 法悦のマグダラのマリア
- 悔悛するマグダラのマリア
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295207