レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/09/27
- 登録日時
- 2023/03/30 00:30
- 更新日時
- 2023/03/30 17:25
- 管理番号
- 0000001539
- 質問
-
解決
「お月さまいくつ、十三七つ」というわらべ歌の意味を調べたい。
- 回答
-
(1)『日本わらべ歌全集 27』p55に、三田村鳶魚が「十三夜の月の出が七ツ(午前四時)という意味に解する」とある。
(2)宮田登『ヒメの民俗学』「お月さまいくつ」の項(p212~225)
様々な情報が収録されているが、著者は、「無意識裡に、十三祝い=成女式を、女子たちが予知しえいるわけであり、童たちが無邪気に「子を産む」重要さを気づかせている」としている。
(3)金関丈夫『お月さまいくつ』「お月さまいくつ」の項(p122~157)
いろいろな説を紹介しているが、「現在、最も妥当な見解とされているものは、月齢とする説と、娘の年齢とする説の二つである」とし、この2説を詳しく解説している。
- 回答プロセス
-
(1)Googleで「お月さまいくつ、十三七つ」と検索すると、全国的に歌われている童謡であることがわかる。
(2)郷土資料ではなく、一般38(民俗学の棚)をブラウジング。『日本わらべ歌全集』『わらべうた文献総覧解題 増補』を確認。)『日本わらべ歌全集 10 上』は小林輝冶氏の執筆で、p140に「よくわからない」とある。
『日本わらべ歌全集 27』には江戸時代よりの事例が掲載されている。
(3)『わらべうた文献総覧解題 増補』に、宮田登『ヒメの民俗学』が紹介されており、この資料を提供。
(4)後日『ヒメの民俗学』を確認すると、金関丈夫『お月さまいくつ』が紹介されていた(未提供)。
- 事前調査事項
-
小林輝冶氏が、「お月さまいくつ、十三七つ」の意味は分からないと書いている。
- NDC
-
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38 9版)
- 参考資料
-
- 1 日本わらべ歌全集 10 上 柳原書店 1986.11 388.91/ニホ/10-1
-
2 日本わらべ歌全集 27 柳原書店 1991.6 388.91/ニホ/27 -
3 わらべうた文献総覧解題 増補 本城屋/勝?編 無明舎出版 2006.6 388.91/ホン ワ -
4 ヒメの民俗学 宮田/登?著 青土社 1987.7 384.6/19 -
5 お月さまいくつ 金関/丈夫?著 法政大学出版局 2008.5 380.4/カナ オ
- キーワード
-
- わらべうた
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000331220