レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/28
- 登録日時
- 2022/03/16 00:30
- 更新日時
- 2022/03/16 00:30
- 管理番号
- 6001054009
- 質問
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解決
スコットランドのテネメントハウスについて書かれた本を紹介してほしい。
- 回答
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テネメントハウスは、スコットランドで17世紀初頭頃から建設されてきた中高層の都市型住宅です。以下の資料に記述があります。
・『世界住居誌』(布野修司/編 昭和堂 2005.12)
「5 ヨーロッパ」「12 テネメント・ハウス」(p.236-237)
「テネメントTenemetとは、テネメント・ハウスの略称である。都市内に建つ3~6階建のビルで、1階部分に店舗、2階以上が賃貸住居となっている。(中略)スコットランドでは、17世紀初頭頃から、中高層の都市型住宅が一般的な居住スタイルとして建設されてきた。とりわけグラスゴーでは「テネメントが町をつくり、町がテネメントをつくった」といわれるように、テネメントぬきにして都市形成を語れない。」(p.236)と記述があり、解説が記されています。
また、「図5-12-1 テネメントの町並み、グラスゴー」(写真)、「図5-12-2 テネメント・ハウス、グラスゴー」、「図5-12-5 テネメント・ハウス(19世紀中頃)、平面図、アバディーン」なども掲載されています。(p.237)
・『図説英国の住宅:住まいに見るイギリス人のライフスタイル(ふくろうの本)』(山田佳世子/著 Cha Tea紅茶教室/著 河出書房新社 2018.2)
「第2章 地域によって異なる街並み」「スコットランドの街並み」(p.58-59)
「スコットランドには古くから、比較的高い建物が多く建設されてきました。それは、イングランドにはあまりない、大型のテラスハウスをアパート式に区切り、フラットという形で切り売りする「テネメントハウス」呼ばれる住形態が伝統だったからです。」(原文ママ)とあり、テネメントハウスについての記述があります。(p.58)
また、その外観の写真も掲載されています。(p.58)
・J.R.マッキュアン「ダンディ市の住宅」『人文地理』6(5)(人文地理学会 1954)p.49-54
「2 ダンディの住宅」(p.50-54)
「前述の如く市の中央部は石の城壁で囲まれていたが、この囲壁の形態は市中心部の民家型に影響し、城壁内の地域では、アパート式に仕切られた8~9階に及ぶ高層の建物が居住に使用された(Tenemet Houseと称する)。17世紀のスコットランドでは、貧富両者共にこの様なテネメントハウス(後略)」(p.50)に住んだとあり、テネメントハウスの解説が記されています。
[事例作成日:2022年1月28日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 住宅建築 (527 10版)
- 参考資料
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- 世界住居誌 布野/修司∥編 昭和堂 2005.12 (236-237)
- 図説英国の住宅 山田/佳世子‖著 河出書房新社 2018.2 (58)
- 人文地理 人文地理學會 人文地理学会 1948.6- 6(1-6)<25-30> 6号:6巻総目次 (6(5) 49-54)
- キーワード
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- 住宅(ジュウタク)
- スコットランド(スコットランド)
- テネメントハウス(テネメントハウス)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000313663