・当館所蔵資料の中のうち資料①の他、統計、文化・風俗、新聞、広告の分野から以下の資料を確認したが小売価格についての記述は見つけられなかった。
『モノのはじまりを知る事典 生活用品と暮らしの歴史』吉川弘文館 2019年刊 (||031.4||Mo35||)
『物価の文化史事典 明治/大正/昭和/平成』展望社 2009 (||210.603||B87||)
『値段史年表 明治・大正・昭和』朝日新聞社 1988 (||210.603||Sh99||)
『新聞資料明治話題事典』東京堂出版 1968 (||210.603||O67||)
『明治文化史 13風俗編』洋々社 1954 (||210.6||KA21||13)
『図説幕末明治流行事典』柏書房 1998 (||210.6||Y97||)
『憲法発布期 明治二十一年-同二十三年(新聞集成明治編年史7巻)』財政経済学会 1935 (||210.6||SH59||7)
『国会揺籃期 明治二十四年-同二十六年(新聞集成明治編年史8巻)』財政経済学会 1935 (||210.6||SH59||8)
『日清戦争期 明治二十七年-同二十九年(新聞集成明治編年史9巻)』財政経済学会 1936 (||210.6||SH59||9)
『東京小売物価指数 大正11年~昭和42年』日本銀行統計局 1968 (M||337.85||N71||)
『東京・大阪・名古屋卸売及小売物価指数統計表, 自大正14年至昭和2年』商工省商務局 1928 (M||337.85||SH96||)
『京都府統計書 明治22・23年』京都府 1981 (MK0||351.62||Ky6||)
『京都府統計史料集 百年の統計 第4巻(物価・家計・府民所得・賃金・労働・社会保障・社会福祉)』
京都府 1971 (MK0||351.62||Ky6||4)
『骨牌業界診断概要』京都市経済局商工貿易課 1951 (K||797.1||KY6||)
『図説カルタの世界 四百年前日本のカルタは大牟田から始まった』
大牟田市立三池カルタ記念会 2002 (||798||O64||)
新聞『日出新聞 諸物價』日出新聞社 1890 1625号~1649号(途中欠号あり)(シ||ヒノテ||K)
・当館のデジタルアーカイブで「花札」をキーワードの検索すると雑誌記事索引から(資料②)がヒットした。花札と京都の花札製造企業が特集であったため内容を確認したが価格についての記述は見つからなかった。
・広告として掲載されていないか以下の資料を確認したが花札の広告は見つけられなかった。
雑誌『技藝倶樂部』技藝倶樂部社 1923年-1937年(E||キケイ||)
※明治時代から昭和初期の資料のため、大正時代部分のみ確認。
新聞『日出新聞 複製版』日出新聞社 1889年(シ||ヒノテ||K)
※明治22年11ー12月分のみ確認。
・資料①の「第3章花札の自由化 花札解禁と大流行期の到来(明治中期)」(p.189~246)によると、「明治19年(1886)の春、東京の銀座に花札を販売する店舗「上方屋」が出現した」(p.189)、上方屋はトランプを輸入販売し、「次いで明治20年(1887)には「上方かるた商店」という名前で、半分はトランプ教本、半分は花札の教本という『骨牌使用法』(定価4銭)を発行した。同書の巻末にも広告欄があり、」(p.202)との記述があるため、「国立国会図書館デジタルコレクション」で「上方屋」を検索。明治20年前後に販売され、巻末に広告が記載されている(資料③~⑤)を参考資料として質問者に案内した。