レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年02月18日
- 登録日時
- 2022/07/14 16:41
- 更新日時
- 2023/02/11 11:47
- 管理番号
- 埼久-2022-027
- 質問
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解決
法医学・人類学・考古学類関連の情報で、遺骨から個人を特定する方法を知りたい。
- 回答
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下記の資料と情報を提供した。
1 図書
『骨から見た日本人』(鈴木隆雄著 講談社 1998)
「付録・骨からの情報を読む」に、p238-245に古人骨からの個体識別について、人種、性別、年齢に関する記述あり。
『個人識別 法医学の最前線から』(勾坂馨著 中央公論社 1998)
p19-27「白骨検査」に、骨から個人を識別する方法について記述あり。
『法医学 改訂3版』(福島弘文編 南山堂 2015)
p256-261「3.白骨検査」に、性別や年齢、身長の推定について、表や画像を用いた記述あり。
『標準法医学 第7版』(池田典昭[ほか]編 医学書院 2013)
p222-225「性別判定」の「骨」に、骨の男女差について、表と画像を用いた記述あり。
『日常生活の法医学』(寺沢浩一著 岩波書店 2000)
p98-107「個人識別」に、性別、年齢、身長の推定について記述あり。
『身近な法医学』(塩野寛著 南山堂 1996)
p171-183「白骨死体」に、骨の部位別に性別、年齢、身長等の判定方法あり。
『歯や骨からの個人識別』(大国勉著 フリープレス 1990)
p177-212「性別の判定」、p213-262「年齢の推定」に該当記述あり。
『科学鑑定 ひき逃げ車種からDNAまで』(石山昱夫著 文藝春秋 1998)
p83「顔写真と頭蓋骨」に、「白骨死体の身元について、ある人物の可能性が生じた場合は、その人の顔写真と頭蓋骨を比較するという方法が用いられる。これがスーパーインポーズ法である。」とあり、スーパーインポーズ法の説明あり。
『古人骨を測る 同位体人類学序説』(日下宗一郎著 京都大学学術出版会 2018)
p51-54「2.性別と死亡年齢の推定」に、古人骨の残存状態と性別の判定について記述あり。
『ヒトの考古学』(アンドリュー・チェンバレン著 堀江保範訳 学芸書林 1997)
p12-15「3 性別の判定」に、骨の大きさによる性別の判定について記述あり。
p15「4 火葬骨」に、「900℃以上では骨の全有機成分が燃焼してしまうので40%以上軽くなり、また高熱によって歪みや収縮が起こるので本来の長さが推定しにくい。」とあり。
2 論文
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)
吉野峰生著「頭蓋と顔の個人識別」(『日本鑑識科学技術学会誌 2巻2号』p45-55 日本法科学技術学会 1997.12 https://doi.org/10.3408/jasti.2.45)
スーパーインポーズ法の記述あり。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)
森好浩行[ほか]著「パーソナルコンピュータを用いた頭蓋・顔写真スーパーインポーズ法」(『日本鑑識科学技術学会誌 3巻2号』p57-62 日本法科学技術学会 1998.6 https://doi.org/10.3408/jasti.3.57)
p57-58「緒言」に、該当記述あり。
《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)
宮坂祥夫[ほか]著「骨から顔貌を復元する」(『バイオメカニズム 12巻』p1-11 バイオメカニズム学会 1994.8 https://doi.org/10.3951/biomechanisms.12.1)
p1「白骨死体の鑑定で、検査の対象となる主役は、なんといっても顔が位置する「頭蓋」である。」とあり、頭蓋骨による性別、年齢の推定について記述あり。各検査法等についての記述あり。
- 回答プロセス
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1 参考図書を調べる。
2 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈遺骨〉で検索する。
3 NDC分類〈498.9〉〈469〉の棚を確認する。
『科学鑑定 ひき逃げ車種からDNAまで』(石山昱夫著 文藝春秋 1998)
p83「顔写真と頭蓋骨」の項に「白骨死体の身元について、ある人物の可能性が生じた場合は、その人の顔写真と頭蓋骨を比較するという方法が用いられる。これがスーパーインポーズ法である。」とあり。
4 《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)を〈遺骨 & 個人識別〉〈骨 & 個人識別〉〈スーパーインポーズ法〉で検索する。
宮坂祥夫[ほか]著「骨から顔貌を復元する」(『バイオメカニズム 12巻』p1-11 バイオメカニズム学会 1994.8 https://doi.org/10.3951/biomechanisms.12.1)
p1「白骨死体からの個人識別は、今のところ、スーパーインポーズ法(Superimposision Method)や復顔法(Facial Reconstrucion Method)などの方法により検査が行われている。」とあり。
5 4の情報から、《J-STAGE》(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ 科学技術振興機構)を〈復顔法〉で検索する。
6 《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈遺骨 & 個人識別〉〈骨 & 個人識別〉〈スーパーインポーズ法〉〈復顔法〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2021年2月18日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 人類学 (469 9版)
- 参考資料
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- 『骨から見た日本人』(鈴木隆雄著 講談社 1998) , ISBN 4-06-258142-6
- 『個人識別 法医学の最前線から』(勾坂馨著 中央公論社 1998) , ISBN 4-12-101447-2
- 『法医学 改訂3版』(福島弘文編 南山堂 2015) , ISBN 4-525-19073-6
- 『標準法医学 第7版』(池田典昭[ほか]編 医学書院 2013) , ISBN 4-260-01592-3
- 『日常生活の法医学』(寺沢浩一著 岩波書店 2000) , ISBN 4-00-430687-6
- 『身近な法医学』(塩野寛著 南山堂 1996) , ISBN 4-525-19121-X
- 『歯や骨からの個人識別』(大国勉著 フリープレス 1990) , ISBN 4-7952-8188-2
- 『科学鑑定 ひき逃げ車種からDNAまで』(石山昱夫著 文藝春秋 1998) , ISBN 4-16-660013-3
- 『古人骨を測る 同位体人類学序説』(日下宗一郎著 京都大学学術出版会 2018) , ISBN 4-8140-0132-0
- 『ヒトの考古学』(アンドリュー・チェンバレン著 堀江保範訳 学芸書林 1997) , ISBN 4-87517-040-8
- キーワード
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- 骨
- 法医学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 医学
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000318832