レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月10日
- 登録日時
- 2017/01/09 16:20
- 更新日時
- 2017/01/09 16:23
- 管理番号
- いわき総合-地域474
- 質問
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解決
①岩城氏の支族である大森氏に関する資料はありますか?
②また、宮城(伊達家)に仕官した者のなかに大森氏が含まれていたかについても知りたい。
- 回答
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大森氏について、詳細な資料は見つかりませんでしたが、以下の資料に断片的に記述がありました。
《①について》
『会誌 岩城』(岩城姓氏研究会)の第3号「片寄の地名起源と片寄姓氏の史的一考察」(織内英胤)に、片寄氏と大森氏の関係についての記述がありました。また、豊臣秀吉が朝鮮出兵した「文禄・慶長の役」に大森氏が岩城軍団として加わっていたこと、関ヶ原の合戦後、岩城家の没落により備後、安芸、出雲、石見の山間部に潜入し、タタラ職人、鍛冶職人になり帰農した者もあり、同地方の大森氏の祖となった、ということも確認できました。
大森氏の居城であった「大森館」について調査すると、『四倉の歴史と伝説』(本多徳次 四倉郷土史資料集成刊行会 1986)P33、『郷土誌 大浦小学校 昭和7年』の「古館址」に記述があり、大森右馬允政教および大森織部の居城であることなどが確認できました。
また、大森織部は、月田寺(いわき市四倉町大森字女房作68)の開基であることもわかりました。
《②について》
『会誌 岩城』(岩城姓氏研究会)の第1号「岩城家から伊達家に仕官した人達」(松本勇祐)に、家臣の名前がありますが、このなかに大森姓は確認できませんでした。
- 回答プロセス
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1.資料を調査
上記資料のほか、以下の資料も調査したが大森氏についての詳しい記述は確認できなかった。
『いわき市史 第1巻 原始・古代・中世』
『いわき市史 第8巻 原始・古代・中世資料』
『岩城姓氏研究 第1巻~第4巻』
『中世東北の武士団』(佐々木慶市 名著出版 1989)
『好嶋庄と岩城氏』(佐藤孝徳 1986)
『東北中世史』(須藤春峰 白銀書房 1975)
『石城郡町村史』(諸根樟一 1929)
『いわきの寺』(いわきの寺刊行会 1981)※月田寺掲載あるが、大森氏についての詳しい記述はなし。
- 事前調査事項
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『姓氏家系大辞典』(太田亮)によれば「磐城系図に「照衡-義忠(片寄五郎)-基秀-光秀-隆秀(大森小太郎)-隆信-隆清」とある。ほか『日本歴史地名大系7福島県の地名』なども確認済み。
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『会誌 岩城』[K/288/イ・1111940621]
- 【資料②】『四倉の歴史と伝説』[K/210.1-1/ホ・1110039177]
- 【資料③】『郷土誌 大浦小学校 昭和7年』[K/210.1-1/キ-S・1112111099]
- キーワード
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- 岩城氏
- 大森氏
- 大森館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000206081