レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/12/18
- 登録日時
- 2024/04/01 00:30
- 更新日時
- 2024/04/01 00:30
- 管理番号
- R1000274
- 質問
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解決
「狩野了承(かのうりょうしょう)」の絵が見たい。美術全集はないか?
- 回答
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まず『日本美術作品レファレンス事典』で狩野了承を調べると『琳派美術館4』に図版ありとされているが、当館に所蔵なし。『美術家索引 日本・東洋篇』には、狩野了承の名が2人記載されていた。生没年をみると、前者は1539~1617,後者は1768~1846 とある。後者の了承には「1990年に板橋区立美術館で『江戸狩野派の変貌』の企画展があった」と記載があるが、当館に所蔵なし。キーワード検索をすると「狩野了承」は0件。そこで「狩野派」を検索すると『もっと知りたい狩野派』P84~85に「源氏物語図屏風より初音」「秋草屏風」をみることができた。また同資料から、明和5年(1768年)に生まれ享和2年(1802年)に賢信から了承に改名したこと、出身が山形県酒田市であることがわかる。国立国会図書館サーチで、「狩野了承」を検索すると、国立国会図書館デジタルコレクション(図書館送信参加館および個人送信限定)で雑誌『好古4(4)(36)』の口絵に狩野了承筆「秋野七草と兔」を確認することができる。また、雑誌記事『馬の博物館蔵「庭前調馬図」について:狩野了承の画業を中心に』が『馬の博物館研究紀要 第22号』に掲載されていることがわかる。馬の博物館ホームページの“出版物”の欄から記事全文(PDF)と、白黒ではあるが狩野了承筆の作品を多く見ることができる。また、了承の出身地にある酒田市立資料館のホームページからは第217回企画展“さかたの筆・技”のPDFリーフレットに所蔵の「虎の図」を見ることができる(酒田市立資料館は令和5年9月30日をもって閉館。令和6年度に新たに開館予定)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- B10165795 美術家索引 日本・東洋篇 恵光院白/編 日外アソシエーツ 1991.12 703.1 4-8169-1115-4 (P230)
- B10842926 もっと知りたい狩野派 安村敏信/著 東京美術 2006.12 721.4 4-8087-0815-9
- B10293661 日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 近世以前 日外アソシエーツ株式会社/編集 日外アソシエーツ 1998.5 702.1 4-8169-1486-2 (P6)
- 国立国会図書館サーチ https://iss.ndl.go.jp/
- 馬の博物館ホームページ https://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/index.php/
- 酒田市立資料館ホームページ https://www.city.sakata.lg.jp/bunka/bunkazai/bunkazaishisetsu/siryoukan/sakatashi_shiryoukan.html
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 事項調査
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000348431