レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/07/20
- 登録日時
- 2011/12/16 02:05
- 更新日時
- 2011/12/16 12:58
- 管理番号
- OSPR11070022
- 質問
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古くから所有の俳句短冊に関して、作者・俳句の読み方が知りたい。
句:「涼しさや浪…(以下、崩し字のため解読できない)」
作者:玉屑と思われる(実際の字は屑の月部分が日となっているようです)
栗本玉屑に関して:「古典俳文学大系13」「旅する俳人(武田清市編著)」
涼しさ から:「図説俳句大歳時記(夏)」
その他 「かな墨場辞典 俳句編」「くずし字解読字典」は調査済みです。
以上の資料では該当するものがありませんでした。
- 回答
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○栗本玉屑の呼び名についてについて
国立国会図書館蔵書検索で著者「栗本玉屑」で検索すると、下記資料がヒットします。
『青蘿発句集』栗本玉屑[他]. 和露文庫刊行会, 大正15. (和露文庫 ; 第3編)
書誌情報画面を開けると
「個人著者標目:栗本,玉屑 (1753-1827) クリノモト,ギョクセツ」とあります。
また、『俳句人名辞典』(常石英明/編著 金園社 1997.2)
p.105-106によると「玉屑(ぎょくせつ)」です。
以下説明文を転記します。
「通称は僧観応。別号は無夜庵。淡路島仁井村の常陸寺、普済寺、のち播州米田村の神宮寺住職を歴任した。俳諧は青蘿に師事し、のち師の後を継いで「栗の本」二世を名乗った。晩年の文政三年(一八二〇年)には、播州加古川の光念寺住職を務めた俳人。
『春の悲閑理(ひかり)』(享和三年刊)、『浦扇』、『水の月』、『みねのまつ』、『栗の本集』など、多数の編著がある。
文政九年(一八二六)八月十四日没。享年七十五歳。 」
○句について
『近世俳句大索引』(安藤英方/編 明治書院 1959)
p.495に「すずしさや 浪ひとつづつ暮れてゆく」(玉屑 題叢 夏)とありました。
注:「すずしさ」の「ず」と「ひとつづつ」の「つ」は踊り字標記
国立国会図書館 リサーチ・ナビ「和歌・俳句の検索」を参考に調査しました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 『俳句人名辞典』 (常石英明/編著 金園社 1997.2 )(ページ:105-106)
- 『近世俳句大索引』 (安藤英方/編 明治書院 1959)(ページ:495)
- 国立国会図書館 リサーチ・ナビ「和歌・俳句の検索」(2011.7.22現在) (ホームページ:http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-101081.php)
- キーワード
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- 玉屑 俳諧 近世
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000098391