レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年00月00日
- 登録日時
- 2016/03/23 16:35
- 更新日時
- 2016/11/11 19:41
- 管理番号
- 市民2015-事2
- 質問
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第二次世界大戦中、マレー(英領)戦で自転車部隊がどの道順を
たどったかがわかる地図を見たい。
- 回答
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自転車部隊の自転車は、簡易かつ比較的高速な移動手段として軍用に使用され、19世紀後半に出現したと言われている。
マレー戦は、1941年12月8日に英領マレー半島北端に奇襲上陸した日本軍によって開始され、55日間でマレー半島南端のジョホールバル市に突入した。その作戦には、陸軍第25軍(近衛師団、第5師団、第18師団、第3戦車団、予備兵力の第56師団)で編成されていた。その行軍の際に利用されたのが自転車(歩兵部隊の一部が使用)である。また、この作戦において軍馬の使用を全廃したとの記録もある。
自転車部隊が辿った道順であるが、『マレー進行作戦』の『別冊・付図付表』の中の『付図第三 第25軍マレー侵攻作戦経過概見図』に、各部隊の上陸地から進行していく状況が図示されている。また『日本陸軍機械化部隊総覧』にはシンゴラ上陸からゴダバルまでの略図が載っていた。
- 回答プロセス
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いろいろな戦時資料の中に『自転車部隊』は出てくるが、なかなか詳細に記述されているものは少ない。自転車は「歩兵の一交通用具」として使われていたためか。資料調査していく段階で下記の参考資料が見つかり、内容を調査していくが詳細な記述は無い。更に、昭和16年12月の河北新報マイクロフィルム資料でも「自転車部隊」の記事は見つからなかった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『別冊歴史読本特別増刊号123』 椎野八束/編 新人物往来社 1990年
- 『日本陸軍総覧』 新人物往来社 1995年
- 『日本陸軍機械化部隊総覧』 新人物往来社 1991年
- 『マレー進攻作戦』 防衛庁防衛研修所戦史室/著 朝雲新聞社 1967年
- 『秘蔵写真で知る近代日本の戦歴8』 森山康平/著 フットワーク出版 1991年
- 『昭和 第6巻』 講談社/編 講談社 1990年
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000189736