レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/2/8
- 登録日時
- 2016/04/08 14:28
- 更新日時
- 2016/04/19 12:42
- 管理番号
- 日進16R-07
- 質問
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解決
『洞谷記』に載っている僧侶の名前の読み方が知りたい。
- 回答
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尊道(そんどう)、龍松素渓(りゅうしょうそけい)、忍戒(にんかい)、慧球(えきゅう)、明照(みょうしょう)、子敏(しびん)
平交(へいこう または ひんこう)→仏教語で、同輩の間柄を指し、人名ではない。
- 回答プロセス
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該当部分が載っている資料『洞谷記』を探す。
『曹洞宗全書 宗源 下』(188.8/789/2)P.526に該当部分あり。
人名ということであったので、『曹洞宗人名辞典』(188.8/0256)を引く。
龍松素渓(りゅうしょうそけい)P.290、明照尼(みょうしょうに)P.256が見つかる。
また“洞谷記”をキーワードに自館OPACを検索。
『洞谷記に学ぶ』(188.8/01590)に尊道(そんどう)P.290、忍戒(にんかい)P.287、慧球(えきゅう)P.285、明照(みょうしょう)P.285、子敏(しびん)P.293の記載を見つける。
そして原文の文脈から、平交は仏教語ではないかと考え『仏教語読み方辞典』(180.3/016)P.998を引き、
平交(へいこう・ひんこう)・・・年齢、位置の差の無きもの、同輩をいう回答を得た。
- 事前調査事項
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電話でのレファレンスであった。
「尊道」、「龍松素渓」、「忍戒」、「○球」 ○は彗星の彗に似た字。
「明照」、「子敏」、「平交僧尼」という漢字を聞きとったが、自館で所蔵している原文とは異なる文字がある。
- NDC
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- 各宗 (188 7版)
- 参考資料
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- 『曹洞宗全書 宗源 下』曹洞宗全書刊行会編 / 曹洞宗全書刊行会 / 1971 / (188.8/789/2)P.526 (AJ88041382)
- 『曹洞宗人名辞典』国書刊行会編 / 国書刊行会 / 1977 / (188.8/0256) (AJ94076203)
- 『洞谷記に学ぶ』東隆真著 / 曹洞宗宗務庁 / 1982 / (188.8/01590) (AJ94177425)
- 『仏教語読み方辞典』有賀要延編著 / 国書刊行会 / 1989 /(180.3/016)P.998 (AJ94011532)
- 『仏教語大辞典 下』中村元著 / 東京書籍 / 1975 / (180.3/036/2)P.1204 (AJ97035972)
- 『曹洞宗尼僧史』 曹洞宗尼僧史編纂委員会編 / 曹洞宗尼僧団本部 / 1955 / (188.8/11) (AJ88062364)
- キーワード
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- 洞谷記
- 僧侶
- 曹洞宗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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「平安」については『仏教語大辞典 下』(180.3/036/2)P.1204でも
「平交(へいこう)」・・・禅林において自分と年齢、地位などに差異がなく、同等に交際できる人、または同輩の間柄をいう。」という
記述を確認。
調査する内に、曹洞宗の尼の名前であることが分かったので、下記資料を調査したが、記述はあるが読み方は記載がなかった。
『曹洞宗尼僧史』(188.8/11)
- 調査種別
- 事実調査 その他
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000190866