レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/06/13
- 登録日時
- 2010/09/28 02:00
- 更新日時
- 2010/12/13 12:19
- 管理番号
- 10-1A-201007-01
- 質問
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解決
「譜尼利亜」のヨミを知りたい。「異国船打払令」(1825年)にくり返しこの文字があり、どうやら外国名のようだ。
- 回答
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「譜尼利亜」では見当たらず。
「諳厄利亜」なら「アンゲリア」とよみ、ラテン語(Anglia)。イギリスの呼び名。
- 回答プロセス
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1.参考図書を調査
国立国会図書館リサーチナビ http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ (2010.9.27確認)
西洋の人名・地名の漢字表記 http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-101092.php (2010.9.27確認)を参照
・『漢字百科大事典』(佐藤 喜代治/[ほか]編集,1996)p1211「地名篇」のイギリスの項に「諳厄利亜」とあり。
・『宛字書きかた辞典』(有沢 玲/編, 2000)p37に「アングリア【羅・英 Anglia】地名イングランド」とある。
また他の表記として「諳厄里亜」「暗厄利亜」「暗乂利亜」が紹介されている。
・『宛字外来語辞典』(宛字外来語辞典編集委員会/編,1979)p233「諳厄利亜」の項に、他の表記に「諳尼利亜」がある。
・『難読難解日本語実用辞典』( 村石 利夫/編著,1988)p131「英吉利(イギリス)」の項に「江戸時代わが国ではエゲレス、アンゲリヤなどと呼んだ。わが国でさいしょの英和辞典は本木正栄の『諳厄利亜語林大成(あんぎりやごりんたいせい)』(一八一四年)」と紹介されている。
2.商用データーベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」調査
『日本国語大辞典』の「アンゲリア【諳厄利亜】の項目に「《アンゲルア》近世の学者が用いたイギリスの呼び名。イギリス。」とあり。
3.「異国船打払令」について調査
『御触書天保集成 下』(高柳 真三/著,岩波書店,1958)
「六五四一 文政八酉年二月」を見るが、「いきりす」となっており、「譜尼利亜」の文字確認できず。(p.858)
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 参考資料
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- 『漢字百科大事典』 佐藤 喜代治/[ほか]編集, 明治書院,1996.1 <当館書誌ID:0000511800>
- 『宛字書きかた辞典』 有沢 玲/編, 柏書房,2000 ISBN: 4-7601-1826-8 <当館書誌ID:0000787019>
- 『難読難解日本語実用辞典』 村石 利夫/編著, 第一法規出版,1988.8 ISBN:4-474-07078-X <当館書誌ID:0000326389>
- 『宛字外来語辞典』 宛字外来語辞典編集委員会/編, 柏書房,1979.11<当館書誌ID:0070014336>
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商用データーベース「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」(辞書・事典等)『日本国語大辞典』
- キーワード
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- 外国地名
- 当て字
- 漢字
- イギリス
- 諳厄利亜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- ヨミ調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000071812