レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年07月10日
- 登録日時
- 2007/03/23 13:51
- 更新日時
- 2007/04/12 13:22
- 管理番号
- K06-023
- 質問
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未解決
「女優」という言葉の語源が知りたい。日本は昔、「女役者」という言葉を使っていたが、それが「女優」という言葉を使うようになったのはいつからなのか。(なぜ、川上貞奴が女優第一号なのか)
- 回答
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「女優」に関する考察が、過去の文献ではそれぞれ異なっており、誰が最初の女優であるかも記述が異なっている(川上貞奴、千歳米坡、松井須磨子など)ことと、1890年(明治23年)の森鴎外「舞姫」の中で『女優』という言葉が使用されていたことを説明した。
- 回答プロセス
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「語源辞典」に記載なし。「日本国語大辞典第7巻」(小学館)では、1890年(明治23)の森鴎外『舞姫』に「女優」という言葉が使われていたとあった。「物語近代日本女優史」の中では、「女の俳優を女優と称した最初の人物が誰であるかは、今のところ実証はできない」と書かれていた。「芸の道ひとすじに」に貞奴の記述があるが、女優という言葉に関する明確な記述は無かった。「近代日本女性史7芸能」では、『最初の女優が誰なのか、決め手が無い』とあった。「日本演劇全史」「演劇百科大事典」にも明確な記述は無かった。
- 事前調査事項
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「歌舞伎」(歌舞伎発行所/明治33年1月~)には、創刊号から『女優』という言葉が出てくる。明治19年末末謙澄の演劇改良演では『女役者』という言葉を使っている。
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 参考資料
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- 語源辞典・名詞編/東京堂出版2000年(ISBN4490106289)
- 日本国語大辞典第7巻/小学館1977年
- 物語近代日本女優史/中央公論社1983年(ISBN4122010691)
- 人物日本の女性史9芸の道ひとすじに/集英社1977年
- 近代日本女性史7芸能/鹿島出版会1970年
- 日本演劇全史/岩波書店1959年
- 演劇百科大事典/平凡社1990年
- キーワード
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- 女優 女役者 語源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000034062