レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/03/14
- 登録日時
- 2012/03/31 02:00
- 更新日時
- 2012/03/31 02:00
- 管理番号
- 千県東-2011-0003
- 質問
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解決
空海筆「風信帖」の書体と内容がわかる本はないか。
- 回答
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以下の資料8点に掲載があります。
(1)『原色法帖選 11 風信帖』(空海[著] 二玄社 1985)
(2)『書道技法講座 37 新装版 行書・風信帖・灌頂記』(天石東村編 二玄社 1987)
(3)『NHK国宝への旅 10 「京都」東寺・空海・風信帖』(NHK取材班著 日本放送出版協会 1988)
(4)『古典渉猟 石飛博光臨書集 第9集 楽毅論・風信帖・灌頂暦名』(石飛博光著 芸術新聞社 2004)
(5)『弘法大師空海・人と書』(木本南邨著 朱鷺書房 2003)
(6)『弘法大師の書簡』(高木訷元著 法蔵館 1981)
(7)『書道技法事典』(阿保直彦編著 木耳社 1988)
(8)『すぐわかる日本の書 改訂版 飛鳥時代~昭和初期の名筆』(可成屋編 東京美術 2010)
- 回答プロセス
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■県立図書館OPACでタイトル「風信帖」を検索して、以下の資料を閲覧した。
(1)『原色法帖選 11 風信帖』
影印本。全体の構成を把握することができる。
(2)『書道技法講座 37 新装版』
p5及びp77-81に部分的な影印が掲載されている。第一通は、最澄の来書に答え、共に仏法を研究するために会見したい旨を嘱したもの。第二通は、最澄と冬嗣の消息を受け取ったが、法儀が迫っていて失礼することを詫びたもの。第三通は、最澄からの経典の借用の申し入れに対して、暫く待ってほしい旨を述べたもの。
(3)『NHK国宝への旅 10』
p41-66に影印、書き下し文、大意、解説が掲載されている。
(4)『古典渉猟 石飛博光臨書集 第9集』
p22-29に影印が分割で掲載されており、白文と書き下し文が併記されている。p61には簡単な解説と、書体の特徴・臨書のポイントが掲載。風信帖は、最澄からの書信お
よび贈与された「摩訶止観」に対する礼状で、宛先は「東嶺金蘭(最澄を指す)」である。忽披帖は、お香および藤原冬嗣からの書信に対する礼状で、宛先部分は切り取られたらしく不明。忽恵帖は、最澄がいる比叡山を訪ねたい旨を伝えた書状で、宛先は「止観座主(最澄を指す)」である。
■また、同OPACで個人件名「空海」andタイトル「書」を検索して、以下の資料を閲覧した。
(5)『弘法大師空海・人と書』
p136-146に「風信帖」の解説と三通の影印、書き下し文や大意が掲載されている。
(6)『弘法大師の書簡』
巻頭に一通目のみ影印あり。p134-138に三通の解説と書き下し文、大意が掲載されている。
■その他、自館の分類「728書道」の棚をブラウジングして、以下の資料を閲覧した。
(7)『書道技法事典』
影印が掲載されており、全体の構成を捉えやすい(p350-351)。書き下し文も併記。p342に第一通(風信帖)の大意が掲載されている。
(8)『すぐわかる日本の書 改訂版』
p18-19で空海と風信帖について簡潔に説明されている。
第一通(風信帖)の書き下し文と大意あり。
- 事前調査事項
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- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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- (1)『原色法帖選 11 風信帖』(空海[著] 二玄社 1985) (2101816892)
- (2)『書道技法講座 37 新装版 行書・風信帖・灌頂記』(天石東村編 二玄社 1987) (2100758121)
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(3)『NHK国宝への旅 10 「京都」東寺・空海・風信帖』(NHK取材班著 日本放送出版協会 1988)
(2100780365
) - (4)『古典渉猟 石飛博光臨書集 第9集 楽毅論・風信帖・灌頂暦名』(石飛博光著 芸術新聞社 2004) (2101776106)
- (5)『弘法大師空海・人と書』(木本南邨著 朱鷺書房 2003) (0105775032)
- (6)『弘法大師の書簡』(高木訷元著 法蔵館 1981) (9102396294)
- (7)『書道技法事典』(阿保直彦編著 木耳社 1988) (2100207760)
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(8)『すぐわかる日本の書 改訂版 飛鳥時代~昭和初期の名筆』(可成屋編 東京美術 2010)
(2102321011
)
- キーワード
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- 書道
- 風信帖
- 空海
- 弘法大師
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000104572