レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年07月16日
- 登録日時
- 2023/07/16 11:51
- 更新日時
- 2023/08/16 21:47
- 管理番号
- 県立長野-23-064
- 質問
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解決
長野県内の立川(たちかわ)氏について掲載されている資料を探している。
- 回答
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長野県内における立川氏(立河、太刀川、館川を含む)について確認ができた資料は下記のとおり。
・『信州の苗字』 笹部武安著 郷土出版社 1988 【288/サ】
電話帳をもとに長野県内の苗字をまとめ、世帯数や市町村ごとに分類している資料。
p.29「立川(たちかわ)」は約55世帯以上60世帯あると思われ、見られる地域は北信と記載がある。
p.81「館川(たてかわ)」は3世帯以上もしくは5世帯はあるかと思われ、地域は北信と記載がある。
p.305「太刀川(たちかわ)」は2世帯もしくは1世帯しかないと思われると記載がある。
・『長野県歴史人物大事典』 神津良子編 郷土出版社 1989 【N283/13】 p.447
「立川雲平(たつかわ うんぺい)」という自由民権運動家、参議院議員が1885年(明治18)の岩村田(い
わむらだ)(現佐久市)に本籍があることが確認できた。出身は兵庫県淡路島。
・宮下一男著 「安曇野の神社建築と立川豊八」 『長野』 第52号 1973年 p.8-11
岩原(いわはら)村(現安曇野市)の立川豊八は1758年(宝暦8)頃の生まれであり、諏訪の宮大工であ
る立川富棟(とみむね)と同年代の人物である。諏訪の宮大工・立川氏については事前調査済みとのこと
だったが、細川隼人著『立川流の建築』や府川一信著『静岡浅間神社と立川和四郎と其の一門の伝記』
からは立川豊八という人物は確認ができなかったと記載があった。
また、堀金(ほりがね)村(現安曇野市)には立川姓がなく、隣の穂高(ほたか)町(現安曇野市)の矢原に
立川姓があることが記載されていた。
・『姓氏家系大辞典』第2巻 太田亮著 角川書店1963 【288.1/オア/2】 p.3476-3477、3532
立河(たちかわ)の項目に、「信濃、上野、下野等にも存す。」と記載があった。
国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されているが、このページは欠損して
いる。[最終確認2023年6月27日]
- 回答プロセス
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1 書棚をブラウジングし、人物事典と地名辞典等を確認する。
2 当館の所蔵検索機OPACで、「立川」「立河」「建川」「館川」「楯川」「縦川」「太刀川」をキ
ーワードとして、長野県内の郷土資料に絞り検索。ヒットした中から、該当資料を確認する。また、郷
土雑誌の中で、「苗字」「名字」をキーワードとして特集記事検索し、ヒットした中から、該当資料を
確認する。
3 ヒットした資料に掲載されていた該当の町村誌を確認する。
その他調査済み資料
『信濃民話史 続』 西堀杜史編 甲陽書房 1972 【N288/41/2】
『長野県人名鑑』 信濃毎日新聞社開発局出版部編 信濃毎日新聞社 1974 【N280.3/32】
『諏訪史料名家系譜』 飯田好太郎編 歴史図書社 1977 【N288/82】
『伊那名家系譜』 佐野重直編 歴史図書社 1977 【N288/77】
『三百藩藩主人名事典 2』 藩主人名事典編纂委員会編 新人物往来社 1986 【281.03/ハン/2】
『上山田町史 上山田力石合併記念』 復刻版 臨川書店 1988 【N215/45】
『姓氏・地名・家紋総合事典』 丹羽基二編 新人物往来社 1988 【288.1/ニモ】
『系図研究の基礎知識第1巻』 近藤安太郎編 近藤出版社 1989 【288/157/1】
『系図研究の基礎知識第2巻』 近藤安太郎編 近藤出版社 1989 【288/157/2】
『角川日本地名大辞典20長野県』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1990 【291.03/カド/
20】
『穂高町誌 第3巻歴史編上』 穂高町誌編纂委員会編 穂高町誌刊行会 1991 【N232/50/2】
『穂高町誌 第3巻歴史編下』 穂高町誌編纂委員会編 穂高町誌刊行会 1991 【N232/50/3】
『武家社会に生きた人々』 山口光一編・刊 苫小牧 1991 【N288/147】
『系図文献資料総覧』 丸山浩一編 緑蔭書房 1992 【288.2/マコ】
『日本古代氏族事典』 佐伯有清編 雄山閣出版 1994 【288.1/サア】
『更埴の自然と歴史第3号』戸倉町・上山田町の交通と産業 更埴教育会編・刊 1995 【N/216/76/3】
『佐久の人物と姓氏』 菊池清人編 櫟 1996 【N288/159】
『高遠藩士五代』 竹内治利編 高遠堂出版 1996 【N288/385】
『角川日本姓氏歴史人物大辞典 20長野県姓氏歴史人物大辞典』 長野県姓氏歴史人物大辞典編纂委員会編
角川書店 1996 【288.1/カド/20】
『遥かな源流をたずねて ひとつの名字の遠い歴史』 穂苅聰編・刊 1997 【N288/163】
『遥かな源流をたずねて 続ひとつの名字と地名』 穂苅聰編・刊 2001 【N288/163/2】
『本城村誌 民俗編』 本城村誌編纂委員会編 本城村誌刊行委員会 1998 【N233/207/2】
『東京都立川市立川氏館跡』 立川氏館跡遺跡調査団編 立川氏館跡遺跡調査会 2000 【210.2/タチ/1】
『要略会津藩諸士系譜下巻』 芳賀幸雄編 歴史春秋出版 2001 【N288/339】
『国史大系 別巻2』 黒板勝美編 吉川弘文館 2001 【210.08/クカ/ベツ2】
『本城村誌 歴史編』 本城村誌編纂委員会編 本城村誌刊行委員会 2002 【N233/207/3】
『姓氏家系大事典』 丹羽基二編 新人物往来社 2002 【288.1/ニモ】
『日本名字家系大事典』 森岡浩編 東京堂出版 2002 【288.1/モヒ】
『日本史諸家系図人名辞典』 小和田哲男監修 講談社 2003 【288.2/オテ】
『よくわかる長野県の名字』 森岡浩編 しなのき書房 2008 【288.1/モヒ】
『日本家系・系図大事典』 奥富敬之編 東京堂出版 2008 【288.1/オタ】
『南信濃の杜』 知久信芳編・刊 2010 【N288/238】
『全国名字大辞典』 森岡浩編 東京堂出版 2011 【288.1/モヒ】
『日本名門・名家大辞典』 森岡浩編 東京堂出版 2012 【288.2/モヒ】
『日本人の姓・苗字・名前』 大藤修編 吉川弘文館 2012 【288.1/オオ】
『明治蔵物語』 武井秀夫編 叢文社 2013 【288.3/タヒ】
『信濃中世武家伝』 田中豊茂編 信濃毎日新聞社 2016 【215.2/タト】
平林富三著 「佐久郡下の苗字とその分布」 『信濃 第一次』 第5巻11号 1936年
細川隼人著 「諏訪に於ける大隈流及立川流の大工」 『信濃第二次』 8月号 1942年
関川千代丸著 「庶民の苗字について」 『長野』 第3号 1965年
宮下一男著 「安曇野の神社建築と立川豊八」 『長野』 第62号 1975年
関川千代丸著 「長野市を中心とした苗字」 『長野』 第72号 1977年
小林済著 「﨤(ソリ)目の地名と苗字」 『長野』 第72号 1977年
中村倭夫著 「相撲年寄名と苗字」 『長野』 第99号 1981年
丸山寿著 「立川流彫刻家山崎儀作」 『長野』 第160号 1991年
久保田酉蔵著 「立川流と大隈流を修得した宮大工小池佐兵衛父子」 『長野』 第162号 1992年
小林計一郎著 「百姓の若者は全部苗字があり、読み書きができた若者組加入の連名簿に全員自筆血判状」 『長野』 第198号 1998年
丸山日出夫著 「長野西後町秋葉神社の建造物について 立川和四郎富昌の彫刻建築」 『長野』 第264号
2009年
草間律著 「立川流棟梁山口藤蔵と長野市小田切地区の三寺院」 『長野』 第298号 2014年
草間律著 「長野市中条出身の諏訪立川流宮大工 小林歌治」 『長野』 第304号 2016年
田澤直人著 「長野県東筑摩郡本城村東条立川部落における「餅無し正月」について」
『長野県民俗の会会報』 第3号 1980年
高野六雄著「武水別神社再建と立川和四郎富昌(一)」 『とぐら』 第16号 1991年
岡田勉著 「上郷飯沼 丹保耕地の成り立ちと、苗字・家名」 『伊那』 第69巻3号 2021年
平沢清人著 「江戸時代の百姓の苗字」 『伊那』 第326号 1955年
千葉徳爾著 「同じ苗字を持つ家の集まりかた」 『伊那』 第593号 1977年
宮澤千草著 「苗字あれこれ」 『伊那』 第902号 2003年
細川隼人著 「上伊那に於ける諏訪の立川流及大隈流の建築」 『伊那路』 第3巻第4号 1959年
竹村進著 「名字を変えた話」 『伊那路』 第23巻9号 1979年
兼清正徳著 「桃沢夢宅の立川遊賀詠草添削」 『伊那路』 第24巻第3号 1980年
吉沢政己著 「上伊那地方の立川流建築の位置付け」 『伊那路』 第39巻第5号 1995年
山岸久男著 「名字の歴史」 『伊那路』 第39巻12号 1994年
小田切昌子著 「満州・立川そして伊那」 『伊那路』 第50巻第8号上 2006年
古澤政己著 「上伊那における立川流建築」 『伊那路』 第63巻第10号 2019年
原滋著 「用水と苗字からみた中山田村の成り立ち素描」 『須高』 第20号 1985年
中島正利著 「更埴市域の立川流建築彫刻」 『千曲』 第85号 1995年
水野耕嗣著 「「力神」彫刻の山車への受容とその周辺 とくに新出の立川冨昌作の力神塑象をめぐって」
『研究紀要』 第23号 2013年
水野耕嗣著 「信州諏訪大工 立川冨昌の名乗り変遷と彼の末期について」 『研究紀要』 第27号 2017年
水野耕嗣著 「諏訪大工・立川冨棟は善光寺で何を作ったのか 新出の「惣金厨子」と『善光寺五重塔
図』から読む」 『研究紀要』 第29号 2019年
檀原長則著 「苗字と地形を考える」 『高井』 第186号 2014年
水野耕嗣著 「諏訪大工・立川家作の仏壇と彫刻」 『市誌研究ながの』 第28号 2022年
- 事前調査事項
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・諏訪の宮大工「立川和四郎富昌(たてかわ わしろうとみまさ)」、「立川和四郎富棟(たてかわ わしろうと
みむね)」に関して
・松本の立川番所に関して
・千鹿野茂著の辞典等
・『庶民の苗字はいつ頃から付けられたか』 小林計一郎著 「長野」第99号p.2-8 長野郷土史研究会 1981
・『立川文書』 立川市教育委員会編・刊 2017
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
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笹部武安 著 , 笹部, 武安, 1925-. 信州の苗字 : まるごと大百科. 郷土出版社, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001957475-00 , ISBN 4876631123 -
赤羽篤 [ほか]編 , 赤羽, 篤, 1920-2012. 長野県歴史人物大事典. 郷土出版社, 1989.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002021352-00 , ISBN 4876631263 -
長野 第50号―第52号(1973/07) 第50号―第52号(1973/07). 長野郷土史研究会, 1973-07-01., ISSN 02877309
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I100788395-00 -
太田亮 著 , 太田亮. 姓氏家系大辞典 第2巻 キ-ト. 角川書店, 1963.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077699745-00
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笹部武安 著 , 笹部, 武安, 1925-. 信州の苗字 : まるごと大百科. 郷土出版社, 1988.
- キーワード
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- 名字
- 苗字
- ルーツ
- 立川氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336000