レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年07月06日
- 登録日時
- 2008/01/23 18:46
- 更新日時
- 2008/02/06 14:34
- 管理番号
- 広県図20070003
- 質問
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美術のデッサンに用いられる歪像(アナモルフォーズ)について、その描き方が詳しく載っている本。またその歴史が書いてある本を紹介してほしい。また、歪像画の代表的な作品、ハンス・ホルバイン「大使たち」ロンドンのナショナル・ポートレイト・ギャラリーの「エドワード4世の肖像」の載っている画集も所蔵を教えてほしい。なお、歪像について書いてある「絵画と現代思想」は調査済。
- 回答
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1 歪像画の説明・歴史等について
参考資料(1)~(3)に記述があります。参考資料(1):「アナモルフォーズ」について,かなり詳しく書かれた資料です。第7章では,「大使たち」について,詳しく説明しています。
参考資料(2):p.261~264に主に歴史について書かれています。
参考資料(3):p.160~173に歴史や「大使たち」についての解説などの記述があります。
2 歪像画の描き方 参考資料(4)・(5)に記述があります。
参考資料(4):p.128~129にアナモルフォーシスの投影法として,図入りで描き方の手順が示されています。
参考資料(5):p.32~33に,「大使たち」の髑髏を例にアナモルフォーシスの作図として,歪んだ格子の描き方が示されています。
3 画集について
参考資料(6)には,「大使たち」が収録されています。(p73,カラー)
また,参考資料(1)の口絵には,「エドワード6世のアナモルフォーズ肖像」 (『オックスフォード西洋美術事典』では,「4世」となっていますが, 同一の絵のようです。)と「大使たち」がカラーで掲載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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世界美術大事典・オックスフォード西洋美術事典では、歪像についての記述はあるが、具体的な描き方はなし。また、HPにレオナルド・ダ・ウインチの「眼鏡光学の基礎」で歪像について記述あり。
- NDC
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- 絵画材料.技法 (724 9版)
- 参考資料
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- (1) 『バルトルシャイティス著作集 2』(ユルギス・バルトルシャイティス/著 国書刊行会 1992)
- (2) 『美の図学』(日本図学会/編 森北出版 1998)
- (3) 『遠近法 :絵画の奥行きを読む』(小山清男/著 朝日新聞社 1998)
- (4) 『アートテクニック大百科』(レイ・スミス/〔ほか〕著 美術出版社 1996)
- (5) 『ビジュアル美術館 第4巻 遠近法の技法 』(アリスン・コール/著 同朋舎出版 1993)
- (6) 『世界の美術館 17』 (講談社 1969)
- キーワード
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- 歪像
- アナモルフォーズ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000041252