レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年11月29日
- 登録日時
- 2011/01/17 16:20
- 更新日時
- 2011/01/17 16:20
- 管理番号
- 20101129/257
- 質問
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解決
『能登名跡志』に今の能登の「高洲山」について「夫木抄などにある中納言家持卿の歌に、狩人の来ぬ日もありて高淵の山の雉子はのどけからまし」とある。「夫木抄」のこの歌を見たい。
- 回答
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『新編国歌大観 第2巻 [1]』「新編国歌大観」編集委員会編 角川書店 1984(911.1/1268/2-1)p647「かり人のこぬ日ありともたかふちの山のきぎすはのどけからじな」
『作者分類 夫木和歌抄』山田清市,小鹿野茂次著 風間書房 1981(911.1/1208)「本文篇」p639。「かり人のこぬ日ありともたかふちの山のききすはのとけからしな」
なお「たかふちの山」は能登の地名ではないらしい。
- 回答プロセス
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『新編国歌大観 第2巻 [1]』「新編国歌大観」編集委員会編 角川書店 1984(911.1/1268/2-1)に「夫木和歌抄」が収録されてた。「かりうとの」ではじまる歌があったが、探しているものではなかった。大伴家持の歌集を見るなど一時迷走した。
その後、「かりひとの」ではないかと気付き、改めて『新編国歌大観 第2巻』を見るとp647に「相模」の作で「かり人のこぬ日ありともたかふちの山のきぎすはのどけからじな」が載っていた。「たかふち山、近江、大和」と注(?)があり、どうやら能登の地名ではないらしい。
『作者分類 夫木和歌抄』山田清市,小鹿野茂次著 風間書房 1981(911.1/1208)
「本文篇」p639で歌の表記を確認。「かり人のこぬ日ありともたかふちの山のききすはのとけからしな」とあった。
続いて「たかふち山」の候補を探した。
『古代地名大辞典 本編』角川文化振興財団編 角川書店 1999(R291.03/10027)p882-883
「たかふちのごう 竹淵郷〈京都府〉平安期に見える郷名。「和名抄」山城国久世郡十二郷の1つ…」と「たかふちのごう 竹淵郷〈大阪府八尾市〉奈良・平安期に見える郷名。「和名抄」河内国渋川五郷の1つ…」があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『新編国歌大観 第2巻 [1]』「新編国歌大観」編集委員会編 角川書店 1984 (911.1/1268/2-1)
- 『作者分類 夫木和歌抄』山田清市,小鹿野茂次著 風間書房 1981 (911.1/1208)
- キーワード
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- 大伴家持
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000076704