レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月02日
- 登録日時
- 2012/11/16 18:41
- 更新日時
- 2012/11/16 19:15
- 管理番号
- 20120902-3
- 質問
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解決
橘千蔭の「呉竹の夕陰もよしすなほなるよのあることもかたりあかさむ」がどうような経緯で詠まれた歌か調べたい。
- 回答
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(1)「『小坂殿十二番御歌合』について」日比野浩著(http://aska-r.aasa.ac.jp/dspace/bitstream/10638/1818/1/0005-027-200403-113-132.pdf)(確認日:2012-09-02)によると、この歌が、妙法院宮真仁法親王との関係で書かれたこと、歌集「うけらが花」に収録されているということがわかる。
(2)『うけらが花 有朋堂文庫』[橘千蔭著] 有朋堂書店 1927(081.6/152/76)を確認するが、編集された歌集であり、詠まれた経緯についての記述はない。
(3)『橘千蔭の研究』鈴木淳著 ぺりかん社 2006.2(911.15/10020)には、「寛政十年(64歳)「早稲田大学図書館所蔵『橘しう』によれば、この年の春「妙法院のおほせにてよめる絵の歌のうち七首を詠進し、翌十一年春にも妙法院宮月次第で詠進した」(p52)とある。
(4)当館に『橘しう』の所蔵はなし。
(5)『橘しう』をwebで検索すると早稲田大学図書館所蔵本の画像が閲覧できる。
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he04/he04_01788/index.html(確認日:2012-09-02)
この中で
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he04/he04_01788/he04_01788_p0007.jpg
の頁に「くれ竹の・・・」の歌が収録されており、妙法院宮真仁法親王に詠進した歌であることがわかる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 「『小坂殿十二番御歌合』について」日比野浩著(http://aska-r.aasa.ac.jp/dspace/bitstream/10638/1818/1/0005-027-200403-113-132.pdf) (確認日:2012-09-02)
- 『橘千蔭の研究』鈴木淳著 ぺりかん社 2006.2 (請求記号911.15/10020)
- 早稲田大学図書館所蔵本『橘しう』(http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he04/he04_01788/index.html) (確認日:2012-09-02)
- キーワード
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- 橘千蔭
- 和歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000114157