レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/02/18
- 登録日時
- 2015/11/29 00:30
- 更新日時
- 2015/12/05 14:47
- 管理番号
- 0000001326
- 質問
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解決
明治、大正の教育史についての本を探している。明治40年ごろに金沢に生まれ、大正時代に尋常小学校から旧制中学校へ通い、大学は県外へと進んだ人物について調べたい。
- 回答
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当時の教育制度についての資料をご紹介します。なお、具体的な学校名がわかれば、より具体的にお調べできます。
・学校制度について
『金沢市史 通史編3』「第6節 小学校制度の確立と中・高等教育の整備」には、明治20年から大正期にかけての、義務教育、中等学校、実業学校、女子中等学校、第四高等中学校設立と、当時の金沢の学制について記載されていました。
『図説教育の歴史』に大正8年の教育制度図があり、縦軸が年齢、横軸に校種(進路)が記載されています。なお「中等教育以上の改革と拡充が行われた」との説明があります。
『目で見る教育100年のあゆみ』の「略年表」に、明治4年(1871)-昭和47年(1972)までの法制や勅令、主な事象についてまとめられていました。
・教育事情について
『石川県教育史 第2巻』に「第四高等学校の隆盛」という項目があり、232p「第74表 四高府県別卒業生調」によると、石川県における卒業生は大正3年48名、、大正4年28名、在校生数は大正4年6月30日現在132名で、当時の進学者はまだまだ少数であることがわかります。
『近代日本における学校選択情報』「第1章 明治期刊行『進学案内書』が伝えた進学情報」p46の「図1.3 文学・教育に関する学校系統」「図1.4 法律・政治経済に関する学校系統」に、当時の進路情報が掲載されていました。また「第5章『受験と学生』『学生』『中学生』」の297p「表5.7 1929(昭4)年9月号の構成」から、「高校から大学卒業までの学資調」「都下各大学評判記」等、当時の高等教育受験者の興味関心を伺い知ることができます。
- 回答プロセス
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当初は明治、大正期の学制についてお調べということで『石川県教育史』1-3巻を提供したが、思っていたものと違うと言われた。
調べたい内容をお尋ねすると、鬼籍に入った身内の生い立ちについて調べているとのことで、当時の学制について理解を深められる具体的な事象、写真が掲載されている資料を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育 (37 9版)
- 参考資料
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- 1 金沢市史 通史編3 金沢市史編さん委員会∥編集 金沢市 2006.3 K222/125/3-3 235-256p
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2 図説教育の歴史 横須賀/薫?監修 横須賀/薫?著 河出書房新社 2008.10 372.1/10134 37p -
3 目で見る教育100年のあゆみ 文部省?著 文部省 1972 372.1/98 154-165 略年表 -
4 石川県教育史 第2巻 石川県教育史編さん委員会∥編 石川県教育委員会 1975.10 K372/13/2 230-234p 大正期 -
5 近代日本における学校選択情報 菅原/亮芳?著 学文社 2013.10 372.1/10186 46,297p
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000184652